今、みなさんが直面しているオミクロン株による新型コロナの急増。このオミクロン株の感染力は「当初の再生産数による推計値ほど高くない」ということがわかってきています。では、これほど急速に感染が拡大するのは何故か?それを理解するのに必要なのが【世代期間】という考え方です。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) January 21, 2022
【世代期間】とは「1次感染から2次感染までの期間」、すなわち、1人の人がウイルスに感染してから次の人に感染させるまでに要する期間。この【世代期間】が、これまでのウイルスでは約5日であったのが、オミクロン株では約2日となっているのです。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) January 21, 2022
では【世代期間】が、5日から2日に短縮したことによって、どのような影響があるのでしょうか?ここが、今の感染急増のメカニズムを解くカギとなります。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) January 21, 2022
従来のウイルスでは世代期間が5日ですから、1週間では1人の感染者から2人目(2次感染)の感染者が生じることになります。これが世代期間2日なると、1人の感染者(2日)→2次感染(2日)→3次感染(2日)→4次感染と、たった1週間で4次感染まで広がってしまうのです。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) January 21, 2022
オミクロン株がでた当初は、この「世代期間の短縮化」は知られていませんでした。そのため、感染急増の原因が、単に「感染性の高さ」として実効再生産数に反映されいたのです。しかし「世代期間の短縮化」を考慮することで、実際の感染性は当初の予想よりも低いことがわかってきたのです。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) January 21, 2022
このようなことを理解すると、その対策のポイントもわかってきます。すなわち、(1)日常的な感染対策の基本は大きく変わらず、これまでの対応をしっかり継続すること、(2)対策をとるのであれば早い方が効果が高く、1週間の遅れでも4世代の拡大につながる、というようなことです。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) January 21, 2022
遺伝子が世代を継続しながら・・・持続的に生存していく姿って、自然はすごいですね。生物でも無生物でも遺伝子の継続性はよくできているんですね。
— わかさん(ワラバンシ) (@nob_waka) January 22, 2022