先日、#物部川 の堤防のコンクリートブロックを剥がして、#BBQ の台座に使用した方がいらしたようです。
ブロックは堤防の一部であり、#水害 から住宅地を守る大事な役割をしています。
各地で水害が発生し、物部川周辺でも雨が続いているような状態です。
このようなことは絶対にやめてください。 https://t.co/B7C0mqWWYW pic.twitter.com/EpmMOLuOFm
— 国土交通省 高知河川国道事務所 (@mlit_kochi) August 19, 2021
どういうものかご存知ない方が多いので説明します。
これは土木材料の「ブロックマット」というもので、丈夫で大きなシートにコンクリートブロックを強力な接着剤で貼り付けたものです。
法面(土手の斜面)が水流で洗掘(削り取られる)されてしまうのを防ぎ、堤防の機能を長期間保つための護岸設備です。— あらふぉ?@Modernized 5G?? (@hydehide555) August 19, 2021
これを部分的にでもはがされてしまうと、その部分だけ短期間で法面の土が川の水流や雨水に侵食され、崩れていってしまいます。
法面はある角度を保っていないとどんどん崩れていってしまうため、ブロックが取れていない部分の下の斜面まで侵食された箇所に引っ張られるように崩れていってしまいます— あらふぉ?@Modernized 5G?? (@hydehide555) August 19, 2021
「千丈の堤も蟻の一穴から」と言いますように、しっかりと整備された護岸の一部分に欠陥ができてしまうとそこを端緒に全体にダメージが広がっていってしまうため、このように部分的でも破損する行為は大変重大な結果をもたらしてしまいますので、管理者である河川管理事務所は神経質になるのです。
— あらふぉ?@Modernized 5G?? (@hydehide555) August 19, 2021
これを補修する場合、その部分のブロックをまた貼り付ければ良いなどという単純なものではなく、まず壊されたブロックマット(大きいものは2mx10mほどもあります)を全部撤去し、崩れた法面を専用バケットが付いた機械で整形・転圧し、クレーンを使用しブロックマットを再設置する工事が必要になります。
— あらふぉ?@Modernized 5G?? (@hydehide555) August 19, 2021
部分的な補修でも100万円を下らない費用がかかる工事で、軽い気持ちで護岸設備を壊した頭の悪い連中に全額払わせたくなる無駄で大きな費用がかかってしまいます。
実際は、やった人間を見つけるのは難しく、当然補修も税金である河川管理費用から出すことになるでしょう。— あらふぉ?@Modernized 5G?? (@hydehide555) August 19, 2021
公共工事を受注・施工する者としては、公共機関のこのような発信が拡散することで、普通の人にはなんのことはないように見える設備が実は重要な役割を担っていて、少しでもイタズラや破損をしてしまうと重大な結果が発生するかもしれないということが周知されることを願います。
— あらふぉ?@Modernized 5G?? (@hydehide555) August 19, 2021