五輪関係者に感染が出た場合の受け入れ先になっている東京医科歯科大学病院の中等症病床がすでに満床

植木穣病院長補佐は「中等症病床は完全にひっ迫している。この1週間で患者が倍になり、増え方はこれまでにない早さで、さらに感染が拡大するのか非常に懸念される。これ以上、増えると、一般の救急患者の受け入れ先が決まらないなど、地域医療や救急医療に影響が出てくる。若い人がかからないという考えは捨て、気を引き締めてほしい」と話しています。

東京医科歯科大学附属病院には、50代以下の患者の搬送が相次いでいます。
病院が撮影した映像には、若い男性がウイルスを飛散させない「陰圧装置」が取り付けられた専用の車いすに乗せられて病院に運び込まれる姿が記録されていました。男性は中等症患者として入院しているということです。

さらに、重症用の病床では、イギリスで広がった変異ウイルス「アルファ株」に感染した50代の患者の治療が続けられていました。男性は、人工心肺装置=ECMOが装着されていますが、危険な状態だということです。たんの吸引など、患者1人に多くの医療スタッフで対応しなければならない状態になっていました。