「2年連続で祇園祭が中止になると技術継承ができなくなるので今年は鉾を建てる」という話を聞いたとき、最初は「え、たった2年で技術継承できなくなるん?」と思ったけど
先日、地元の町内会という身近な場所で同じ現象が発生していることを知り、認識を改めている。— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 11, 2021
地元の町内会は役員を2年ごとに交代し、交代時には各役員の仕事内容を新役員に引き継ぐんだけど、ここ2年は町内会の行事が全て中止になったせいで、旧役員は自分の仕事内容をほとんど把握していないらしい。
— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 11, 2021
例えば防災役員は毎年避難訓練を取り仕切るんだけど、去年までの旧役員は訓練が全て中止になったせいで、具体的な訓練の段取りを全く理解していない。
しかし、さらにその前の旧々役員に話を聞こうにも、なんせ3年前の話で、かなり記憶が曖昧になっており、アテにならない。— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 11, 2021
今年の役員いわく、「一応文書資料もあるけど口頭での引き継ぎ前提の資料なので、詳細が書かれていない」らしい。
なんせ顔見知り同士の町内での引き継ぎなので、皆「わからなければ旧役員の人に聞けばいいや」という認識で、実際それで今まで全く問題がなかったんだそうな。まあそりゃそうだよな。— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 11, 2021
なので、今年の新役員は、ほぼ全員が満足に引き継ぎできていない状態にある上、恐らく今年もすべての行事が中止になる見込みだそうな。
もし来年も中止になったら、恐らく年1回しか行わない行事の知識など、完全に失われるのではないだろうか。— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 11, 2021
とまあ、知識継承ってのは、よっぽど詳細な資料を残しておかないと、なにか不慮の事故があるとあっさり散逸しかねないんやなあ、と実感した次第である。
特に鉾のような複雑な組み立て技術や伝統行事は、実際に自分で経験しないと覚えられないことも多いだろうしなあ。— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 11, 2021
逆に、そうした長期間実施しないことが前提のものは、詳細な資料が残されているのかもしれませんね。
昔の方の寿命を考えると、60年前に現役だった方がご存命とは限りませんし……— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
昔からの行事って、資料残すって概念ないこと、多いですよね……
知人の役員いわく、地元の町内会はようやく電子媒体で資料残すことにしたそうですが、保存方法がUSBメモリらしく、いつ壊れてもおかしくないから怖いといってましたw— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
地元の町内会でも、「その町内に引っ越してきたばかりで行事の内容がわからないのにまともな引き継ぎもない……」って状況になってる行事役員がいるそうです。
どこも同じなのですね……— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
重要な関係者へのコネを持ってる人がほんの2~3人しかいない、なんてこともありますしねえ……
— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
継承資料を作るのってそれなりの技術が必要ですし、外注するとお金がかかるしで、難しい問題ですよね。
— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
祇園囃子やってる人間なのですが、去年は練習を含めて一切出来なかったので、今年初めて囃子をした時は見事にボロボロでした。
1人のブランクはともかく全員のブランクは中々厳しいですね。— あどブルー (@i7PC) July 12, 2021
地元の町内会も3年間地蔵盆やってないので、復活できるのか心配です。どこも同じですねえ。
— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
町内会やら祭保存会は口頭伝承が基本め資料はおろかパソコンとか使うのもってのほかな空気感だし、資料があるからわかるでしょ、ってレベルの話でもないこまごまちまちました「調整ごと」や「それは○○さんが知ってる」とか「それは□□さんのシマだ」みたいなのばーっかりで資料化がそもそも困難。
— ふみやす@XL1200X (@takayuki_kai) July 12, 2021
いつの時代でもあるのですね。
当時の方の寿命を考えると、40年というのは相当な期間でしょうからねえ……— 佐々宮智志/N.G.P. (@satoshi1994) July 12, 2021
祇園祭の鉾建ての部分もそうなんだろうけど、お祭りでは交通規制関係とか、どこに事前に挨拶に行って話を通しておいてとか警察や国道事務所等への申請とか事前の告知看板、当日の誘導看板とか、お祭り本体に関わる部分以外も膨大な作業があるので、2年やらないで丸々三年空くと紙資料があっても(続く
— かっぱくん (@2QAbVIz9cQD0Edp) July 12, 2021
みんなの記憶も薄れている中で、道路事情が変わっていたり、役所側の担当者が変わっていたり、法律が変わっていたり、社会情勢が変わっていたりで、再開する年の担当者は例年の何倍も苦労することになると思います。
— かっぱくん (@2QAbVIz9cQD0Edp) July 12, 2021