大坂なおみさんの報道が、日本では曲がっているものが多くて…本当にうんざり

大坂なおみ選手の会見拒否問題
『心の健康状態が無視されている』とのことだが
多くの批判が寄せられている一方
精神的な問題なら仕方ないとする見方もある
医師などの診断で精神的な問題があると認められる場合ならば、ストレスを軽減する必要があるが
そうでないならば
『ならよし』とは簡単には言えない問題だ
選手の気分レベルの問題で
『気分の悪いときにそれを強要される』のが嫌だと
いうことだとすると、選手は自分の都合で大会の収益システムの一部をボイコットすることになる
これは利益背反行為になる
そうしたことも理解して
試合後の会見が苦痛でやりたくないと言う事ならば
シンプルな解決策として
試合の獲得賞金を半額受け取る契約などを付帯すればいいのではないか
返上する賞金はスポンサーに分配して返金、もしくはスポンサーがOKなら他の選手の賞金に分配することでバランスが取れる
『試合をたくさんしたのに、会見拒否だけで半額はおかしい!』と言う方もいるだろうがそうは思わない
事前の取材を受ける、大会の放送に試合を流す、インタビューを受ける、大会主催のパーティーなどに参加するなどの行為全てに同意した上での報酬として賞金が設定されていること
そして、ここが重要だが、選手の活動とは別に多くのスタッフがスポンサー獲得に向けて尽力し、大会を設営し、その広報活動に従事し、放送局との調整、ボランティアの確保、会場の確保、警備、集客、アコモデーションなど様々な業務をこなしている
その上で優勝はじめ優秀な成績とメディア露出を果たした選手への最大のリスペクトとしてスタッフの年収の数十倍から100倍にもなる高い報酬が設定されている
その上で
選手の努力や技術と、スタッフの作業はイーブンな関係にあると思う
選手の高いパフォーマンスが無ければ試合は成り立たないがしかし、大会関係者の尽力がなければ大会は開催されないか、もしくは賞金のないアマチュア大会になるだろう
ならば関係はイーブン
そして、試合以外の露出に協力しないならば
手に入れるのは名誉のみでもいいはずだ
名誉は欲しいがスポンサーメリットを確保する行為は不参加だと言うなら半額の賞金を受け取る契約で試合に出れば良い 
名誉が手に入れば
個人へのスポンサーは獲得できて収入は確保できるし、返上した金額を分配する事で、大会側の損失も補填することができる
誰を責める事もなく、選手の精神状態にも配慮しつつ問題を解決する事ができる
優勝選手の報酬は莫大な金額である
そこに関係するどのスタッフの生涯賃金にも登る数億円の報酬が手に入る
主催者や大会スタッフ、スポンサー企業のスタッフたちも、あらゆるストレスと戦いつつ職務をこなしている、全ての職務がストレスなく精神状態をキープできるものではないと思う
そんな中、年に一度行われるビッグイベントにおいて選手だけがストレスを理由に職務を拒否することは、フェアではないし、それが許されるならどんな仕事も『これは精神的な健康によくないからやりたくない』と拒否され成立しない
ならばその分を減額するのが妥当ではないかと思う
懲罰的な意味合いではなく、収益などに対する仕事量として、競技力を高め、試合で発揮することとメディアの露出はそのくらいのバランスで成り立っていると感じる
近年、あらゆる精神的ストレスを懸念して
我々の活動は制限されるが 
最低限のラインがどこにあるか、が全員同じでない限り、誰かがストレスを処理しなければ世の中は成立しないし
『ストレスを感じるから拒否』
という話は高額な報酬を手にする立場では簡単に処理できるものではない
その報酬を手にできる『理由』が自分のみの経済活動の結果ではなく、あくまで『楽しいスポーツ』をプレーしていたら
「ストレス」と戦いつつも職務をこなして、自分よりも遥かに低い報酬でその報酬を獲得する努力をするスタッフや大会関係者の尽力により用意された報酬にたどり着いただけ
『スポーツが上手い』
それだけで手にできる報酬などどこにも無い
『理解が足りない』と誰かを責めることも
大会や記者、メディアを責める事も
どちらも不毛な争いだ
ならば経済的な観点で妥協点を設定すればいい
これは『精神状態』などを理由に両者が争う問題ではなく
仕事の作業量と報酬を巡るシンプルな契約の問題であるべきだと思う
もう一度言うが
この世の中に『スポーツが上手いだけ』で手に入る報酬は存在しないのである
スポーツが金を産むのではない
そこに携わる全ての人の『業務』により
スポンサー企業の全ての社員の尽力で得た利益から
アスリートの報酬は確保される
そしてこれは私見だが
自分自身の感じる
『ストレス』も同じく
自分だけが受けているわけではない
誰もが受けている可能性のあるものだと認識して
みんなでシェアしつつ、思いやりつつ
争わず軽減していければいい
そう考える強さもアスリートとして、タレントとして持ち併せたいと思う