まぁお亡くなりになった方を責めるつもりは一切ございませんし、心から、ご冥福をお祈りするのみで、以下の発言はそういった意図がないことをここに言明するのですが、
コロナに関わらず、感染症の疑いがある時に一番やっちゃいけないのは、「いきなり病院に行く」です。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
まぁこれね、私の経験談で、実は昨年超高熱を発してもがき苦しみ、コロナの疑いがあったのでPCR検査受けたんですよ。
最初に結論から言うと、無論コロナではなく、「腎盂腎炎」でした。
ご存知ですか、腎盂腎炎。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
あんま聞き慣れない病名ですが、こちらなら聞いたことがお在りでしょう。
「ミミズにおしっこかけたら、オティンティンが腫れるわよ!!」
まぁ、乱暴な話ですが、メカニズムは同じようなもんです。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
あれホントでしてね、なんで腫れるかって、おしっこを逆流し、ミミズの体皮にある雑菌が、オティンティンに入って、尿道で炎症を起こすからなんですね。
腎盂腎炎はこれのもっと厄介なやつです。
ちなみに画像の人は袁紹です。 pic.twitter.com/peEzs03mvp— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
おしっこをした際に、尿道に雑菌が入る。
その雑菌が尿道をさかのぼり膀胱に、膀胱から尿管を伝って腎臓に、そこで繁殖を起こす。
その雑菌を退治するため白血球さんたちが駆けつけ大バトル勃発、炎症が起こり、雑菌を殺すため体が緊急事態で高熱化する、そういう仕組みです。 pic.twitter.com/T5crHzDXVK— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
こう聞くとですね、「なんかキッタナイもんに触ったんじゃないの?」と思うかもですが、違います。
この病気になる一番身近な雑菌の発生地、「自分自身の肛門」です。
便を拝する関係で、肛門周りは基本雑菌が多いです。
それが体を伝って、尿道に来ちゃうんです。 pic.twitter.com/82fXD4zllL— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
なのでこの腎盂腎炎、男性より女性の方が発症率高いです。体の構造上、男性より女性の方が、尿道の入り口・・・「外尿道口」の位置が肛門に近いからです。
特定の条件が重なれば、誰にでも起こります。 pic.twitter.com/OY9g2Kc3pf— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
さて、私、この腎盂腎炎のせいで高熱を発し、三日三晩苦しんだのですが、体温が39.5まで行きましてね。
体は熱いのに真っ青になりましたよ。
悪寒で言うでしょ、あれの本気すごいですよ。
体全身が立って歩けないほど震えます。
「シバリング」ってやつですかね。
その後に超高熱になる。 pic.twitter.com/XZvsnLEqCl— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
高熱化するとなにが大変かって、まず物が食えません。消化吸収は化学反応です。化学反応は最適な「温度」があります。それが平熱時の体温です。
高熱化するとその機能が停止するので、固形物は食えません。
お粥ですら難しいです。 pic.twitter.com/vWXzW2DPtV— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
さらにその状態で体は菌を殺すために高熱化のシバリングを繰り返すので、「補給されないまま過剰に消費される」状態となります。たった三日ですが衰弱パないです。 pic.twitter.com/6midiQS1ZM
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
実際、夏に買いだめしてたポカリの残りがなかったらヤバかったですな。もうそういう状態です。
ちなみに解熱剤の類はほぼ効きません。
一時的に下がりますが、再び殺菌モードに入るのでまた高熱化が起こり、却って体力を削ります。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
ただこの段階で、咳や鼻水はなく、味覚障害もなかったので、「これはコロナじゃなくて他の病気じゃね?」と思ったのですが、「いきなり病院に行くのは悪手」と聞いていたので、とりあえず近隣の病院に電話で相談しました。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
コロナに関わらずですが、感染症は何が恐ろしいかって感染するから恐ろしんです。んで、感染するには高確率で「子供、老人、病人」です。
病院にはたいがい全部揃ってます。
火薬庫に火を投げ込むようなものです。
もし感染爆発が起これば、病院は封鎖され、地域医療が壊滅します。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
当たり前ですが、コロナが流行っているからと言って、他の病気がなくなるわけではありません。
通常どうりに発症し、運び込まれ、通院している人がたくさんいるわけで、その人達もその病で生命の危機にあるのです。
感染症が恐ろしいのは、病それ自体だけでなく、この二次効果もなんですな。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
で、電話をした私。
もうこの段階で、「それ、コロナの可能性低いですね・・・ってか多分違いますね」と言われました。
しかし、「ゼロではない」。
万が一の可能性があります。
万が一だったとき、それは一気に万倍に増えて、取り返しのつかないことになります。 pic.twitter.com/fwzwmrGTP1— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
ここで、需要なのが「かかりつけ医」なんですね。
つまり、「日頃からその患者の肉体的事情に精通している医者」の存在です。
私のかかった腎盂腎炎、「誰にでも起こりうる」ものですが、「誰でもそう簡単になるもの」ではありません。 pic.twitter.com/r84iV7P944— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
私、今回のことで検査を受け、判明したのですが、血糖値高いんですよ。
血糖値が高いと、尿の糖分も高い。
糖は全ての生物のエネルギー源です。
わかります?
同じように雑菌が入っても、「雑菌が繁殖しやすい体」なんです。 pic.twitter.com/xrJGuye4At— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
この情報が先にあれば、「腎盂腎炎」の可能性が高いと判明しますが、私はかかりつけ医を持っていませんでした。引っ越しして間もなかったというのもありますが、そもそもその習慣がありませんでした。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
自治体が、様々な形で健康診断などを行い、助成し、金銭的な補助を行っているのも、「いざとなってから普段の肉体のデータがないと、なにが原因か推測もできない」からってのも多いんですね。
「異常を見つける」だけでなく「基本データ」を持ってくためのものでもあるのです。 pic.twitter.com/WPj7eCVjh7— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
さてそんな私ですが、以上の理由があるので、いきなり診察は不可でした。なので「発熱外来」というものに行きました。
とにかく「なんらかの発熱状態の人を、コロナかコロナでないかを選別する」ための診察です。
これも予約制です。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
当たり前ですが、いきなり行っても、受け入れ体制が整っていません。万が一感染者であった場合、十分な受け入れ状態でなければ、そこから感染爆発が起こるからです。まずは連絡し、予約、すなわち「医療機関の受け入れ体制が整う」をしなければならんのです。
あなたに誰かを殺させないために。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
ちなみにその病院、送迎バスあったんですが、私も万が一を考え、自転車で行きました。
こういうとき、公共交通機関の使用はNGです。
万が一の際に、感染者がねずみ算式に増えますから。
こういうのも、ちゃんと相談窓口があるので、まずは連絡と相談です。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
んで、その発熱外来。
通常の病棟から物理的に離れた別の病棟を使用して行われていました。さらに細かく隔離のための壁が増設され、固定のために「創設者の銅像」すら用いていました。
もはや体面を気にしている時ではない。
現場は戦場なのです。 pic.twitter.com/y2903YFCOL— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
さらに、受付や体温測定など行った後、実際に診察を受けたのは、さらに隔離された半地下の部屋でした。
入り口は最小のもので、看護師さんの誘導で行われ、お医者さんもガラス越しで、マイクを経由して会話します。ここまで徹底しています。 pic.twitter.com/e2alAPE7XA— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
言っておきますが、この段階でも、私がコロナの可能性はほぼゼロでした。
ですが、「万が一」がある。
それ故の徹底した防衛線なのです。
そして「コロナではなさそうだが、腎盂腎炎の診察を受けるため」に、PCR検査が実施されました。
こちらも窓越しで、行った方は完全防備です。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
そして一週間程度後に、「問題なし」と検査の結果を電話連絡で受け、やっと、「通常時なら行う受診」ができたのです。
ちなみにその間、私は「万が一」があるので、基本外出は一切しませんでした。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
ちなみに発熱外来の段階で、「これは腎盂腎炎だな」とほぼ判明していましたが、確証はないので、「この状態で飲んでも問題のない薬」を処方されました。
ただ、ここでも一つやり取りがありました。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
通常病院で出される処方箋は、「処方箋受付」をしている薬局ならどこでも受け付けてもらえます。
しかし今回は、病院そばの薬局に行くよう指定されました。
しかも「薬局内に入らず、外から電話で連絡するように」と言われました。 pic.twitter.com/UFmAxDvu17— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
これもまた、「万が一」の可能性があるからです。
病院と同じく、薬局もまた、体が弱っている人がたくさんいるわけです。
感染爆発を起こさないためです。
私は、外から電話で、「それ用の装備」をした薬剤師さんに処方箋を渡し、薬をいただき帰りました。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
かようにこの程、現在のコロナ禍、医療機関は「万が一」に備え「万全」の準備をしないとならないのです。
そのためには、「事前連絡」がどうしても必要なのです。でなければ「事前対応」ができないのです。
何度も言いますが、あなたに、誰かを殺させないための対応なのです。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
幸い私はコロナではありませんでしたが、医療機関の緊張感を目の当たりにし、改めて「ここは最前線なのだな」と痛感しました。
実際、なんらかの発症をした際、冷静になるのは厳しいでしょう。
だからこそ、普段からの「備え」が必要です。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
万が一の事態になったとき、どのように動くべきか、どのように対応すべきか、どこに連絡すべきか、「知らない」で済まされないときがあるのです。
あなたが死なないために、あなたが誰かを死なせないための「備え」です。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
ちなみに私の腎盂腎炎ですが、もらった薬を飲んだその日の内に平熱に戻りました。
もらった薬は「抗生物質」です。
体内の菌の繁殖を抑える薬です。
「JIN」で南方先生が作った「ペニシリン」が有名ですね。 pic.twitter.com/N8sv4iolZM— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
確かにコロナは凄まじい猛威をもって、今も世界中で暴れています。しかし、悪魔でも物の怪でもありません。
あくまで「道理」の上の存在です。
「正しい対応」「正しい段取り」で、「正しい治療」が施されたなら、死は大幅に削れるのは事実なのです。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021
そして、それは医療従事者だけで果たせるものではありません。
当然、制度を作る行政や、管轄する省庁の責任が第一です。
だが同時に、我々一人一人の日頃の心構えも、とてつもなく重要なものなのを、忘れてはならないと思うのです。— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) May 4, 2021