当院が、なぜスタッフの患者を時々発生させながらも、慌てて職員や関連部署の患者さんの一斉PCR調べても、どのケースでも当事者1名だけで済んできたのか、という理由について私が考えていることを述べていきます。
というか、これ自体実は既出ですけど。(古いフォロワーさんは知っている)
— sguardo.ctor (@concert_1750) April 19, 2021
多分他の病院さんと圧倒的に違ったのはかなり早期(2020年4月に院内にコロナ病棟ができた時)から、職員食堂の私語厳禁がものすごい強制力を持って実施されていたという点かなと思っています。
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席を、まるで小学校の教室のように全部同じ方向(絶対に対面にしない!これ鉄則)を向かせ、椅子の数を減らして職員間の間をあけ、食べ終わったら下膳してから、自分の使ったテーブルを食堂に何箇所も置いてあるアルコール製剤できれいに清拭してから速やかに立ち去るというルールになっています。
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また病棟のナースが病棟内の狭いナース用休憩室でお昼を食べるとどうしても対面で密になりがちです。これを禁止し、全員が職員食堂に降りろ(弁当の人も含めて降りろ!)と言うルールになったのも大きかったです。病棟からは「いちいち面倒」「食堂に降りたくない」と言う声も当時相当ありました。
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さらに食堂に入ると時に、まず、マスクを外してから、全員手を洗わされます。マスクをしたまま手を洗った場合は、再度やり直しです。
マスクを触る=汚染されるという意味なので。
必ずマスクを外してから手洗い。
そしてそこからは「一言も喋っては」いけないのです。— sguardo.ctor (@concert_1750) April 19, 2021
そして配膳列に並び、食事を受け取って、席に着きます。テーブルには
『食べるなら喋るな。喋るならマスク』
との標語が全ての席に貼り付けられております。
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職員食堂ですので、医師の院内PHSが鳴ってしまう場合もあります。この場合もそこでPHSをとって話す頃は禁止されています。一旦離席し、食堂のそとに出て、マスクをしてからしかPHSを取ることはできません。会話を終えたら再びマスクを外して手洗いしてから席に戻って食事再開です。
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しかもこのルールが定着するまでの間、感染対策室の師長が、お昼にずっと食堂に立っていて、私語をする職員の肩を後ろからぽんぽん・・・・と叩いて回りました。
職員の中でこれを揶揄する「禅寺食堂」と言う名前が広がったのですが、1ヶ月するルールは定着し、誰も食堂で喋らなくなりました。
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昼食をめぐる職員の管理徹底こそが、当院でクラスターを出さなかった最大にして最強の理由と私は考えます。
今まで10人ぐらい1年間で職員のコロナは発生しています。しかし、PCRを調べても今まで全ての事例で当事者1名のみで食い止まっております。職員間の拡散を防止することが非常に重要です。
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当院は、たびたび書いているように、感染症指定病院ではない、ごくごく普通の一般の民間救急病院です。陰圧室もなければ、エレベータも通路も何もかも、コロナ患者と非コロナ患者が共有せざるを得ない環境です。
外来だって発熱外来は廊下を衝立で仕切ってるだけです。これで1年間やってきました。
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空調ダクトもへったくれもありません。同じフロアを衝立で仕切ってるだけで、通路がコロナエリアです。ガチの変異株と、一般患者(定期処方もらいにきただけの人たち)が衝立を隔てて同じフロア内にいるんですよ。
それでも「受診後にコロナになった」外来患者の事例は出ていないのです。
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院内感染をあっという間に起こす病院は、職員の昼食の場所の状況を重点的に反省したほうがいいと思います。
ナースステーションの休憩室でぎゅう詰めになって昼食を食べてませんか?
職員食堂でベラベラ喋ってませんか?食事の時に「喋りながら食べる」ことほどハイリスクな行動はないです。
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『禅寺食堂』
『禅寺食堂』
『禅寺食堂』
病院の職員の昼食の管理はこの言葉につきます。
ぜひ、お見知りおきいただければと思います。
もし職場の感染管理をされている方がいらっしゃったら、真似していただいても結構です。— sguardo.ctor (@concert_1750) April 19, 2021
1月頃でしたでしょうか。ある私立の高校の養護教員さんからDMをいただきました。
うちの禅寺食堂ツイートを見て、養護の先生が学食に
『食べるなら喋るな』
の標語を書いて、厳重に管理を開始したところ、家庭内感染で生徒がコロナになっても、当事者1名のみで発生が広がらなかったと言うことです。— sguardo.ctor (@concert_1750) April 19, 2021
なお、当院には前述のようにマスクを触ったら手洗いをしなければいけません。触ったら最初からやり直しです。
マスク会食などという概念は存在しません。
マスクの外側=不潔
と言う考えですから。— sguardo.ctor (@concert_1750) April 19, 2021
再掲します。コロナの感染経路は飛沫感染がメイン。
あとは接触感染。
エアロゾルは短距離の場合、つまり主に人工呼吸管理を行っている院内で問題になります。長距離エアロゾルはほぼ無視していい(薄い文字になってます)
飛沫感染の最大にして最悪のリスクが『喋りながら食べる』ことなのです。 pic.twitter.com/vZefPJwYEK
— sguardo.ctor (@concert_1750) April 19, 2021