コロナ対策のトンデモ科学の代表格、空間除菌や消毒薬噴霧のカラクリをわかりやすく解説しました。
空間除菌でウイルス退治は、どんな薬剤だろうと無効(人が耐えられる濃度)か有害(ウイルスが不活性化される濃度)しかありません。
騙される人や会社が0になりますように??
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●序文
二酸化塩素(クレベリン)・次亜塩素酸水・カテキンなど、全て「人がいるのに噴霧したら無意味か有害」です。
これを高校生物と科学の初歩で理解できるように説明します。
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●まずは敵(ウイルス)を知る
外側の成分は、ほぼ脂質二重膜とタンパク質です。
しかも脂質二重膜は人間の細胞膜由来です。
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●ウイルスを空中で退治するには?
ウイルスは非生物です。生きてないので殺せません。
だから「脂質二重膜やタンパク質を変性させて退治」します。
ウイルス用消毒薬は全てコレです。
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●人間の気道上皮の成分は?
これも脂質二重膜とタンパク質などです。高校生物の初歩ですね。
つまり・・・
「ウイルスの成分≒気道上皮の成分」
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●消毒薬を吸い込むと?
消毒薬が気道上皮にくっつき、細胞が変性します。
ウイルスへのダメージが証明されているなら尚更です。
目も敏感なので危険です。
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●空中でウイルスに当てられる?
一方で空中に浮遊するウイルスを含む液滴(μm単位)に、噴霧した消毒液(ppm単位)はなかなか当たりません。
だってppmって濃度100万分の1ですよ。薄すぎます。玉入れで玉同士が空中で当たる確率ですら低いのに……。
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●じゃあ空中でやっつけるには?
とても濃くすれば おk!
でも悪くすると命を失います。実験データでそれらしく見せてるのは
1)人がいたら危険なレベルで濃い。
2)不活性化に長い時間がかかる。
3)噴霧せずに混和。
のどれかです。ウイルスだけ都合よく変性させることはできません。
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●なぜ取り締まれないの?
空間除菌は、安全域での効果を証明できるわけがなく、エビデンスもないため、医薬品として認められていません。
だから薬機法の対象外で、雑貨の扱いです。
雑貨を取り締まるのは難しく、かえってエセ科学商品がはびこることになっています。
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●結論
だから厚労省もWHOも米国CDCも皆こう言ってます。
↓
「消毒薬を人のいるところで撒いちゃダメです」はっきり言うと、空間除菌を勧めている企業や団体は
……おや、こんな時間に誰かしら??https://t.co/Lg9URJmGfK
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●おまけ
「次亜塩素酸水は食品添加物だから安全」は正しくても「噴霧しても安全!」は嘘です。
消化管の上皮は気道上皮より頑丈です。
これは「すしのこ」を鼻から吸うと実感できます!#良い子は真似しない??
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●kの伝えたかったこと
空間除菌系商品は、健康被害の報告も複数あります。
現行法の隙間を狙った商品です。
カモネギにならぬよう、正しい知識で自衛しましょう。
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自称医療ジャーナリスト激推しの「オゾン消毒」を導入している薬局やクリニックがジワジワ増えてきているのですが、こちらについてもお時間のある時に解説していただければ嬉しいです
— STOP??医療デマ・放射能デマ???? (@amaebiiseebi) January 27, 2021
おまけのおまけ
オゾンも同じです。
更に言うと、空間噴霧系はどれも効果を高めようと換気をなおざりにする危険性もはらんでいます。
妙なものを撒かずにシンプルに。
\換気を喚起/
— 画像診断医k??diagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) January 27, 2021
オゾンガスによるSARS-CoV-2不活性化の論文。
オゾンガスの安全基準は<0.10ppm
0.10ppm、0.05ppmで各々10時間、20時間処理し、SARS-CoV-2は95%が不活性化。安全基準上限値でも10時間かけて5%も残るの!?
やっぱり実用性皆無です??
10時間も密閉してたら感染します。https://t.co/mg8EGgr4x6— 画像診断医k??diagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) January 28, 2021
やはり(水溶液の混和はともかく)噴霧でウイルスのコントロールは厳しいという実証実験をしていただいて感謝です。
ちなみに0.1ppmはオゾンの明らかな臭気を感じ、鼻や喉に刺激を感じる濃度。それですら10時間かけて1/20では、感染者が一緒に箱の中にいたらほぼ無意味ですもんね。
— 画像診断医k??diagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) January 28, 2021
ジア○ーノのようなものかなと推察しますが、あれもHP読んでも実験系がよくわからないんですよね。
あの商品は12時間で付着菌とウイルスを除去とのことですが、12時間も待ってたらとっくに感染するだろうというツッコミだけさせていただきます。
— 画像診断医k??diagnostic radiologist K (@AdultSpotDiffer) January 28, 2021
厚労省でも50とか35ppmでの20秒間の拭き取りになってるしniteも濃度が高いのを5?10%で溶液を混和して実験してる
星光技研のメーカー試験で密閉空間の加湿器1時間後の床で0.001ppm
濃度が全然違うのは事実で人がいたらそもそも無意味ですね pic.twitter.com/9RSp63v0v7— kenkenken (@gogotomatoto) January 27, 2021