【九死に一生!心筋梗塞で搬送→緊急オペになった話】
①先日、夫が死にかけまして。
本人は酷い肩こりだと主張していたのですが、心筋梗塞の放散痛でした。
本人に押し切られてタクシー使ってたら死んでたかも。
以下、前兆からオペ、退院までの流れを連ツイします。※公開連ツイ本人承諾済み。
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②救急搬送の前日の午後、私が外出中に「酷い肩こり」がしんどくて横になった夫。休んでいたら痛みが消えて、そのまま寝入ったそうです。
夕方、私の帰宅後に起きてきて一緒に夕飯を食べました。その後、再び「酷い肩こり」を訴えた夫。私はその時初めて、実は夕方にも痛みがあったことを知りました。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
③その時点で、もしや放散痛…?と疑ったのですが、夫は「酷い肩こりになると小指の先がしびれる。今回もそれがあるから肩こりで間違いない」と主張。
そのまま寝室へ休みに行きました。
私は万一を考えて保険証とお薬手帳をすぐ取れるところに置いてから寝室へ(これが結果的に大正解でした)。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
④寝床に入っても、これまで経験したことのない強い痛みで唸る夫。
試しに痛み止めを飲ませてみた所、落ち着いてきて一度は寝付けました。
が、深夜階下のトイレに立ち、階段を上がると痛みが再発。まだ鎮痛薬が切れる前なのにどんどん悪化して、足で寝床をじたばた蹴る程に。やっぱり放散痛では…?
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【解説】放散痛(関連痛)
患部から離れたところに感じる痛み。心臓の放散痛の場合、奥歯やのど、肩、腕、みぞおち、背中などに痛みを感じる。肩こりや胸焼けとして感じる場合もある。参考:心臓から離れた場所が痛む狭心症の「関連痛(放散痛)」 症状や部位、原因https://t.co/d71XV7piwF pic.twitter.com/nJkkGPiKME
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⑤そこで、「#7119」をコールしてみたのですが、何度掛けてもつながらない。
しびれを切らして119をコール。
状況住所氏名等を伝えて救急車の到着を待つ間に服を着て、保険証とお薬手帳、財布、夫の上着などをかき集めて抱えて玄関へ。
夫は自力で階段を降りて玄関を開けて救急車の到着を待ちました。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑥救急車乗って心電図を取り付けられた夫、そのまま救急隊員の聞き取りに答えていました。どんな痛みか、息苦しさはないか、という質問に「動くと痛みが増し、じっとしていると痛みが減る。息苦しさはない。今にして思えば1~2週間前から左胸上部に違和感があった。その違和感は今もある」と証言。
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⑦夫への聞き取りが進行するかたわらで、もう一人の隊員が市内の総合病院へ救急搬送の打診(3人目は運転席)。しかし今夜は整形外科担当のみなので内科を診られる病院を、と推奨され、別のもっと大きな病院へ(結果的に大正解)。その相談を逐一報告して「それでいいですか?」と確認してくれる隊員。
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⑧搬送された病院で、夫はストレッチャーに乗せられたままあれよあれよと運ばれてゆき、私は案内されて待合室へ。
昨年、私自身がくも膜下出血で搬送されたときの夫の経験談から、てっきり即座に同意書の山がやってくるのかと思いきや、ひたすら待つ時間が始まりました。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑨待つこと2時間強、音沙汰なしに痺れを切らして受付で聞いてみると、カルテを調べて?帰宅の方向になったようですよと教えてくれました。
ほんまかいな。あんな異様な痛がり方、初めてだよ。異常なしなんてありえない。大丈夫かいな…と思っていたら案の定…。更に1時間半ほど待った頃でしょうか…。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑨やっと迎えの人が、と思ったら、現れたのは循環器内科の医師。
で、案の定の心筋梗塞だと。
肩の痛みは放散痛だと言われました。デスヨネ!!!
やっぱりなぁ!絶対そうだと思ったよ!でも本人は肩こりだって信じ込んでいた。
その路線で動いてたら今頃死んでたかも。
放散痛、怖いですね…。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑩案内されながら道々、ざっくりした状況を聞く。
と、通りかかったのは、MRI室の前。あー、ここ見覚えあるわ。去年自分がくも膜下出血で運ばれたあとで何度もここに来たわ。ちなみにその時のまとめ?クモ膜下出血で搬送された話 https://t.co/YxwAsjwdD5
二年連続で何やってんでしょね、この夫婦w— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑪案内の医師に「実は去年…」とお話して「だからここお馴染みですw」と軽く笑いを取りに行きました。そして、夫が処置を受けている場所へ。
カーテンで仕切った奥のストレッチャーで点滴されている夫を横に、症状の説明を受けました。医師曰く「いつ死んでもおかしくない状態です」
やっぱり?
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⑫普通なら衝撃の発言でしょうけど、放散痛なら心筋梗塞だし、心筋梗塞なら詰まりを取って血管の狭窄にステント(狭窄部を拡張するパーツ)突っ込むんだろうな、この状況だといつ本気で詰まってもおかしくないよねと思っていたので驚きませんでした。
医師に「落ち着いてますね」と言われたよね。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑬それで思わず「まだ死んじゃったわけじゃないんで」とお返事しました。
元からの知識があって状況把握できたのもあるけど、目の前に専門医が居て機材もスタッフも揃ってるんだから、詰まってもなんとかなるよねって思ってました。専門家から見たら甘い考えかもですが、それくらい信頼してるんです。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑭むしろびっくりしたのは、これからやる緊急オペが、なんと、部分麻酔で意識有りでやる!っていうことでした。「手首か鼠径部からカテーテルを入れるので、そこは麻酔します」とのこと。「心臓は痛くないんですか?」と聞いたら「もう痛くなってますから」と言われました。あっ、ハイ。た…確かに…。
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⑮それから動いている心臓の血管を造影した映像を見せられて、現在は狭窄部が詰まったり通ったりしていること、通っている時には心電図も正常になること。まだ心臓のダメージは重くないと思うということ。他の2本の冠状動脈も細くなっていることを説明されました。
そして「血管ボロボロですね」と。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑮-2
この、「血管ボロボロですね」の方が「いつ死んでも~」より怖かったかも。それって今後もこういうリスクがついて回るってことですから。
つい1週間前に糖尿病の診断が出て生活改善始めたばかりだったので、このボロボロっぷりは衝撃でした。
生活頑張ろう…って思いながら聞いていました。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑯オペ後は即入院、予定では1週間で退院と言われてまたビックリ。なにこのスピード感。その1週間の間に心臓のリハビリを行うこと、リハビリ完了の目安は500mを(問題なく)歩けること、心臓破裂等リスクがあるため心臓専門のトレーナーが付くことを説明され、オペとリハビリの同意書にサインしました。
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⑰そしてやはり、カテーテルをつかって狭窄部にステントを設置するオペになるとのこと。後日夫から聞いたのですが、オペの現場では、カテーテルにとりつけて?使う狭窄部が固くて普通に突破が難しいときのドリルみたいな器具もあったとか。詰まりをそれで掘るんだとか。それ見たかった…。
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【解説】ステントとは?
動脈の狭窄部を押し広げるパーツ。細く畳んだ筒状の網で、患部に設置してバルーンで押し広げ血流を確保する。設置後は、ステントが原因で血栓が出来やすくなるため、血液をサラサラにする薬を服用する。参考:カテーテル治療/ステント治療の流れhttps://t.co/qZ0gaTAToX
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【解説】血管を掘るドリル「ロータブレーター」
動脈硬化が進行するとプラークが石灰化して硬化し、バルーンでは広がらないことがある。この場合、この機器を入れ、ダイヤモンド粒子がついた先端部を高速で回転させプラークを削り取ってからステント治療などを行う。
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⑰後で夫に聞いてみた所、前後の処置をはぶいたオペ本体は30分程度で終わり、腕や胸部には何も感じなかったとのこと。医療の進歩凄い。こちらは待合室で2時間ほど待ちつつ追加の書類を書いて、後は暇だったので、待合室のベンチで寝ていたらお迎えがきて、入院病棟の入り口まで夫に付き添えました。
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⑰-2
病棟の前で分かれる時「リハビリ頑張れよ」って声をかけたけど、1週間面会禁止はいろんな意味で辛かったな~。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑱その後、手続きの残務を終えて開放されたのは午後2時近かったように思います。それまで待合室の自販機のホットレモネードしか胃に入れてなかったのですが、緊張のせいかそれほど空腹は辛くなかったです。が、流石に帰宅したらバタンキューでした。待合室の自販機にはスープ入れて欲しいな…。
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⑲1週間の入院については、実はあまり書くことがないのです。新型コロナ対策で面会全面禁止なので、入院で必要な物資を差し入れに持っていったきりで直接会話する機会もなく。
心電図の電極をつけたままで歩くリハビリをした話は退院後に聞きました。
今もまだ手首の点滴痕が痣になって痛々しいです。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
⑳退院前に担当医師から夫婦で説明を聞きました。心筋梗塞の最大の原因は糖尿病(実は倒れる1週間前に判明して治療開始したばかりだった)。かなり長期間放置されていたはず、と言われました。多分半年くらいの間に急激に悪化したはずとお返事したら、問題は過去ではなく現状とのこと。そりゃそうだ。
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?既存の糖尿病治療では不十分との判断で薬大幅追加。軽い運動を指示されました。特に血液をサラサラにする薬2種はサボると冠状動脈にはめたステントが詰まる可能性があり、絶対忘れないでくれと念を押されました。
というわけで、退院後の生活は、糖尿病との闘いが主戦場に。生活改善がんばります。
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長々と連投しましたが、以上です。
夫氏、生き延びてくれて本当によかったです。
あとは療養頑張ろうな。私も頑張ってメシ作るから。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
余談。振り返ってみて思うんだけど、もし最初の兆候が出た時、そのまま心臓が止まっていたら、私が帰宅したら夫が死んでいたってこともありえたんだよね…。
今更ながら恐ろしくなります。https://t.co/YIiOhN6Wko— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
その「一晩様子見」を(むざむざ知識がありながら)我が家もやらかしてますので、まったくもって笑えません。その方も、ご無事でよかったです。
放散痛の知識、もっと広まって常識になってほしいですね。少しでも助かる方が増えますように。— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
ありがとうございます。おかげさまで救命できました。後日、消防署に立ち寄って、昨年のくも膜下出血のときと、今回の搬送のお礼を伝言してきました。おかげさまで後遺症もなく生きています、と。窓口に出られた方、嬉しそうでした!
— Cook?生還しました。後遺症なし!詳細はピン留め (@CookDrake) November 18, 2020
10年程前に、急に首筋に妙な痛みを感じた上に苦しさを感じたのでもしやと思い救急車を呼びました。病院についてカテーテルで治療。ギリギリだったらしいです。
そして数ヶ月前。
心肺停止で病院に運ばれました。こっちは痛みすら無しでした。「自分の体は自分が一番わかる」は嘘です。
お大事に。— めとろ (@nyurifon) November 18, 2020