台湾にチェコの上院議員が行って「私は台湾人である」と発言したんだけど、これは中国に対する凄い一手で天才かよって思わされる一手。
日本人の大半は意味がわからないだろうから、ちょっと説明したいと思う。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
冷戦時代ドイツが分断されている時に、ジョン・F・ケネディが西ベルリンで「私はベルリン市民だ(ベルリン市民はローマ市民と同じく誇り高い、共産主義に屈しない)」という演説をして大絶賛されたんだけど、チョコの上院議員はこれのリスペクト発言を台湾でした。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
この発言で中国はもちろん激怒!「てめえ!チェコ!」と抗議、チェコさん大丈夫なの?と日本人は思うだろうけど、実は「私は台湾人である」が布石となっていて、多くのEU諸国が中国に猛反発。
最大の親中国であるドイツが、あのドイツさんが猛反発してる状態が現在です。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
ドイツは内心、まだそこまで中国と喧嘩しなくないのです。しないで良いなら中国と喧嘩したくないのです。
でも、ドイツ自身がJFKの「私はベルリン市民である」に救われた国であるため、「私は台湾人である」とかチェコに言われた日にゃあ、嫌でも中国への反発に同調しないと駄目になった。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
ドイツだけでなく、EUの主要国が急にチェコの擁護に走り中国批判を痛烈に始めたのは、チェコの「EUの一体感を演出して、共産国家には屈しない」という政治的演出が凄く上手く行ったって事です。
つまり「チェコは台湾を分断された時のドイツ」とEUに印象付ける事に成功したんです。これは凄い手です。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
大半の日本人から見ると「なんでチェコが台湾行ってるの?あれ?なんかEUの国々が中国に怒ってね?」ぐらいのぼんやりした感覚しかないと思いますが、そういう事が今EUと台湾と中国の間で起こってます。
大国ではないチェコがEUを巻き込んだ中国への反発。チェコの議員凄えよね。天才かよ。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
ちなみに、チェコという国家がそう目論んだというより、チェコの上院議長たちのスタンドプレーというか、個人プレーに近い所があるんじゃないかな?
チェコが正面から中国と喧嘩しても得がないよね。
多分、チェコの議員たちが有能だったという話だと思う。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 7, 2020
一つ補足説明すると、チェコの上院議員がEUに反中を作り出しのではなく
すでにEUという鍋の中で煮えたぎっていた反中があり、その鍋の蓋を開けたのが今回のチェコの上院議員の策略という感じです。
鍋の蓋が開いたので、いっきに煮えたぎった反中がEUにあふれ出てきたという事ですかね。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 9, 2020
民主化の動きをソ連に潰された辛酸の記憶があるチェコにとって台湾は鏡でも見るような近しさと慕わしさがあるのでしょう。。。
— Yoshiaki??2.0 (@berengario_2018) September 8, 2020
果たしてメディアでこれだけ丁寧に的確に説明できる人はいるのだろうか。
— pementero (@tanetabeta) September 8, 2020
>「私は台湾人である」に触れてるの産経新聞だけやったで
そうなんですよ、だから日本人の大半が「チェコと台湾???なんのこっちゃ」なんですよね。マスコミこそが事実の核心をニュースにしないと駄目なのですが、日本のマスコミはちょっとレベルがあれなので…。
— 河野(kouno) (@ma_sa_o) September 8, 2020
VIDEO: ???????? Czech Senate speaker Milos #Vystrcil says "I am Taiwanese" in Mandarin during a landmark speech to Taiwan's parliament, invoking a famous Cold War-era phrase by late US president John F. Kennedy during a visit that has incensed Beijing pic.twitter.com/rlBoPvNOGe
— AFP news agency (@AFP) September 1, 2020