26日のテレビで「中年は何歳から」という辞書の引き比べをやっていました。辞書によって40歳前後~60代前半まで幅があるという結果。それはいいんだけど、出典の記述が間違いだらけで、最新版も見てなくて、実にいい加減だと思いました。ところが話はそれで終わりませんでした。〔続く〕 pic.twitter.com/G1X4yw6U8f
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) August 26, 2020
辞書の話から「俳優のAさんはおじさんか?」「いや違う」みたいな話になり、男性アナが女性タレントに「じゃあ胸元に(Aさんの)手が入ってきたら?」なんて変な質問をする。女性タレントは「なすがままです」。令和のこの時代に、テレビでこんな会話が行われているとは、勉強になりました。〔続く〕
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) August 26, 2020
さすがに視聴者からクレームが入ったらしく、後に男性アナは冗談を交えながら「不快に思った方いらっしゃったら、本当に申し訳ございませんでした(スタジオ笑い声)。これは真剣に謝っております」。なんだこれは、とあきれた次第でしたが、言いたいことの主眼はそこではありません。〔続く〕
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) August 26, 2020
「中年は何歳から何歳まで」というのは、国語辞典によって記述が違う。つまりは、確定できない情報です。テレビ番組でのセクハラの材料程度にしかならないなら、はたして辞書にそんな情報必要か、と考え込みました。むしろ、このように確定できないと記したほうが親切です。〔続く〕
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) August 26, 2020
「中年は何歳から」「老人は何歳から」「おばさんは何歳から」……などは、しばしば話題になります。その話題の行き着く先は、えてして、該当する年齢層の人をいじったり、からかったりすることだっりする。要するに年齢差別に辞書が使われるわけです。その点をよく考えてみたいと思った一件でした。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) August 26, 2020
少々記述が混乱してますが、国語辞典に「中年は何歳から」という記述があろうがなかろうが、どのみち番組で女性タレント(と視聴者)へのセクハラは起こったかもしれない。少なくとも確かなのは、「誰々はおじさんか」と、スタジオにいる人もいない人も対象に、辞書を基に年齢差別が行われた事実です。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) August 27, 2020