池袋暴走事故
遺族の松永です。本日は父の日です。
動画は2歳4ヶ月の時、莉子が生まれて初めてボタンをかけられた時のものです。
■動画公開の理由
皆様に悲しい思いや、加害者へ憎悪の感情を持たせたい訳ではありません。
父の日を迎え、自分が思っていることをお伝えしたいです【以下つづく】 pic.twitter.com/CrCRexw4sR— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
■父の日を迎えて思うこと
育児に正解はないと思いますので、育児論を語るつもりは全くないのですが、私が父として感じていたことを書きます。当時は親として「莉子を育てている」と思っていました。
ですが今思えば、莉子に沢山の気付きや成長をさせて貰っていた気がします。【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
私は大人になっていつ日からか、出来ることは「出来て当たり前」で、難しい課題には「自分なんかには出来ない」と決めつける人生を歩んでいる人でした。
しかし父親になり、莉子に学ばせて貰ったことがあります。【つづく】
— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
この動画のように、小さな子供は1日ごとに出来ることが増え、挑戦し、出来たことに全力で喜びを感じている気がします。
そして、子供にとっては難しい課題でも、「出来る」と信じて疑っていないように感じます。
莉子の成長を見て、学ばせて貰ったことの1つでした。【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
莉子はもうこの世にいませんが、私に残してくれた気付きです。
この先の人生で、莉子に学んだことを活かしていきたいと思っています。
生きて様々な経験を出来ることに感謝し、「交通事故をもっと減らす」ということに向け出来ることをし続けて行きます。【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
1年あたり約38万件の交通事故、約3200人の死亡者。これが現実です。この数字のひとつひとつは命、大切な人生です。
■ 妻の真菜について
父の日からは少し話が逸れますが、もちろん真菜にも沢山のことを学ばせてもらいました。
【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
この動画の 01:10 あたりで、2つ目のボタンをかけられなくて莉子が戸惑っているシーンがあります。
私は、「頑張ったね!一個できたね」と声をかけ、莉子が傷つく前に辞めさせようとしました。
しかし真菜は「大丈夫。出来るよ。」と優しく声をかけ、止めませんでした。【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
真菜は莉子の「挑戦したい」「出来る」という思いを尊重し、信じ、続けさせました。結果、全部のボタンをかけることに成功しました。
この一瞬でも、真菜は莉子を愛し、1人の人間として尊重していたのだと感じました。
【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
■最後に
私は真菜に出会い、夫となり、父となり、沢山2人から学び成長させて貰いました。裁判は裁判で、もちろんしっかりと向き合います。
同時に、この大切な2人の命を無駄にしない為、今ある命が守られる活動をあいの会と続けていきます。
【つづく】— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
今後も国やメーカーに訴えかけていきたいことはこちらです。
(昨年、あいの会として国交省に提出した要望書)https://t.co/OeeHLzHDGS悲しみや加害者への思いは、遺族として、夫として、父として私が受け止め、生きていきます。【つづく】
— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020
社会政策について、多くの人の理解や賛同があると、私のこの活動の意義が生まれると思います。何卒よろしくお願いたします。
文章が別れていて見づらい方は、https://t.co/49Z1S9FfMQ
このブログの方が見やすいと思います。最後までご覧くださり、ありがとうございました。
— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) June 21, 2020