もう閉める店の一店長なのですがとても伝えたいことなので書きました

コロナ禍がはじまった頃、「このままでは小さな飲食店はみな潰れる」と騒がれました

でも、「現状案外みんな生き残ってるじゃないか、自分の行きつけの小さなあのお店も普通にやってる、よかった~」と思われてる方、案外多いと思います

そんなことないと思います

知ってる人にとっては当たり前のことですが、知らない方も多いと思いますのでお伝えしますと、基本、賃貸のお店は不動産の関係で「今日閉めること決意したから、今月末に閉めるわ!!」とはいきません

大体のお店が、閉めると決めてからも、3ヶ月間は家賃を払い続けないといけません

2ヶ月のところもあるでしょうが、長ければ6ヶ月の所もありますその辺りは借主さんとの契約でまちまちです

ですので、コロナ自粛でお休みしていた3月~5月に「もう駄目だ~、閉めよう」と決められたお店が閉まるのは、本当にこれからなんです

そして、辞めると決意しても、多くの店主さんは即座にそのことをお客さんには伝えないと自分は思います

小さくても自分の城で食事を出してる人間なんて、どうせみんな自分の料理を美味しいと、笑顔で食べてもらえることが本当に嬉しい人間ばかりに決まってます

それなのに「うち再来月で閉めるんだわ」なんて伝えてお客さんに悲しそうにされるなんて抵抗があると感じる人多いと思います

お客さん側からしたら「閉めるなら早めに伝えてくれたら出来るだけ行ったのに…」と思う方も多いでしょうが、最後まで黙って、急に閉店される方って、絶対に多いと思います

今、胸中では閉めることをもう決めているけれど、笑顔で
「店長ここ潰れなくてよかったね!」
「いや~補助金も出たしなんとか生き延びましたわ~」
とか会話されてる店主さん、絶対にいると思います

それに、今は生き延びていても、これからも自粛ムードは続いて、飲食は厳しい状況が続きます

うちは諦めましたが、諦められず融資に手を伸ばしたお店も沢山あります

そういう決断をされたお店は内心地獄なんじゃないだろうかと自分は思います

ですのでお願いです、貴方のお気に入りのお店がまだ存在するのなら、「今」行ってあげて下さい

そのお店はもう潰れること決まってるかもしれません

まだ決まってなくても、絶望的な状況で必死にお店を開いているのかもしれません

そんな中で、それを隠して笑顔でお店をされてるかもしれません

コロナはまだ収束していません 勿論です
もう少し落ち着いてからあの店に行こうと考えている方 勿論です

でも、その店は貴方がいざ行こうと思った時もう無いかもしれません

そして、今の飲食はその可能性がとても高い状況です

それだけをわかってもらいたくて書きました

長文失礼しました