読売新聞 前澤友作に1時間以内の回答を要求

 ZOZOの創業者・前澤友作氏が取締役を務める資産管理会社グーニーズ(東京・港区)が、東京国税局から去年までの3年間でおよそ5億円の申告漏れを指摘されていたことがわかった。

 前澤氏が同社所有のプライベートジェットを私的に利用していたとして、東京国税局は利用料およそ5億円を法人所得に計上すべきと判断。会社側は修正申告を済ませたが、赤字分と相殺され、追徴課税はなかったという。

 また、前澤氏個人も絵画の売却益などをめぐり、おととしまでの3年間でおよそ9,900万円の申告漏れを指摘され、追徴課税およそ4,000万円を含め修正申告した。

 前澤氏といえば、女優・剛力彩芽との復縁や、全国のひとり親への金銭支援など、話題に事欠かないが、今回の件は本人もイラッときたようで、27日朝に読売新聞オンラインが報じると、ツイッターへ立て続けに投稿。「私は逃げも隠れもしないし、税務処理の方法でご指摘があれば、惜しまず税金払いますので、税金はどうか有効活用願います」「早速提案です。国民の秘密が特定の新聞社に秘密裏にリークされることのない、安心して暮らせる国家の実現を希望します」と記した。

 さらに、過去5年間の納税額について「2015年度 54億円 2016年度 68億円 2017年度 34億円 2018年度 62億円 2019年度 282億円 5年間でちょうど500億円納税してました」と開示している。

 スポーツ紙記者は「税金絡みの記事が出たことによほどイラッときたのでしょう。500億円も納税しているんだぞ、というアピールでしょうが、申告漏れは申告漏れですからね」と話す。

 一方、前澤氏がつづった「私は逃げも隠れもしない」の文言には、一報を伝えた読売新聞の関係者が不快感をあらわにしている。

「うちは記事を出す前に前澤氏側やグーニーズ側に文書などで複数回(事実関係を)当てている。しかし一切の返答はなかった。『逃げも隠れもしているじゃないか!』というのが率直な感想。それを言うなら、せめて一度くらいは取材に答えるべきでしょう」

 前澤氏には少し冷静になってもらいたいものである。


読売新聞3000万円所得隠し 東京国税局が指摘

読売新聞東京本社が東京国税局の税務調査を受け、2013年3月期までの3年間に約3千万円の所得隠しを指摘されていたことが27日、読売新聞グループ本社広報部への取材で分かった。

広報部によると、社員同士の飲食費が課税対象の交際費と認定された。経理ミスなども含めた申告漏れの総額は約6900万円で、重加算税を含めた追徴税額は約3200万円。広報部は「国税局からの指摘通りに修正申告する予定」とするコメントを出した。