スピノサウルス水生説が決定的になりました。
この尾びれを見よ!!https://t.co/7YsuBl5eNY pic.twitter.com/5E2oy9oWGP— 中島保寿(東京都市大学・古生物学研究室) (@japanfossil) 2020年4月29日
引用元はIbrahim et al. (2020)、Nature。この論文のすごいところはSupplement Fileに発掘の様子の動画、産状図などが充実しているところ。臨場感が楽しめるだけではなく、この化石がフェイクではなく、たしかにスピノサウルスのものだということが納得できる。 pic.twitter.com/x7VSQwA7PW
— 中島保寿(東京都市大学・古生物学研究室) (@japanfossil) 2020年4月29日
Ibrahim et al. (2015)で「短足・四足歩行のスピノサウルス」が主張されたときは、複数個体のcompositeで全身が復元されたため、懐疑的な声も多かった。骨密度の高さが水生生活者の根拠として挙げられたが、全身復元モデルを使った水中姿勢復元は、水生説にネガティブだった。https://t.co/siJlusNPRN
— 中島保寿(東京都市大学・古生物学研究室) (@japanfossil) 2020年4月29日
今回スピノ水生説がまた、ヒレ状の尾椎の発見から支持された。それを予言していた人が海洋堂の古田悟郎さん。和歌山でスピノサウルス類?が見つかった時、水生なのに尾が細長いのは変だろうということでワニ状の平たい尾に復元していた!(写真は化石発見者の宇都宮聡さん)https://t.co/ebC9quBUUA
— 中島保寿(東京都市大学・古生物学研究室) (@japanfossil) 2020年4月29日
実際、スピノサウルスの上顎をCTスキャンした際に上顎の部分には
ワニに見られるような
「外皮感覚器」のようなものが確認されたらしく
それを使って水中にいるオンコプリスティスを探知し、食していたと推測されています
鼻腔が目と近いのは水中に潜って狩りをしていた証拠だとも言われています— 2 才 (@2yold) 2020年4月29日