どうもこうもは、日本の妖怪絵巻に描かれている妖怪。旧仮名づかいではどふもこふも、とうもかうも、とうもこうもなど表記ゆれがある。また右も左も(どうもこうも)という表記も見られる。
妖怪の「どうもこうも」との直接関係はないが、「どうもこうもならない」という言葉の由来になったとされる民間語源説を結末にもつ、医者同士が自分の技量を競う内容の昔話がある。
妖怪の「どうもこうも」という名称の名づけの上で関係があったのではないかとも考えられており、平成以降の妖怪に関する書籍では関連情報として引用されることが多い。
昔「どうも」と「こうも」という名前の2人の医者がおり、ともに自分こそ日本一の名医と自慢していた。
あるとき、2人はどちらが日本一の技量であるか勝負することになった。
まず2人が腕を切り落とし、それを繋いでみせた。
切った跡はまったく残らず、勝負はつかなかった。
続いて互いの首を切って繋ぐことになった。
あまりの大事に多くの見物人が集まる中、2人は代わりばんこに互いの首を切り落とし、元通りに繋ぎ合わせた。
やはり一向に勝負はつかない。
遂に2人は、代わりばんこではなく同時に首を切り、同時に繋ぐという勝負に出た。合図と共に互いの首を切り落とした。
しかし2人同時に首を失ったので、繋ぐ者が誰もおらず2人とも死んでしまった。
このことから何も出来ないことを「どうもこうもならない」と言うようになった。
まるで『かわりばんこ』のような。
出雲の博物館では、番子が語源とありましたが。 pic.twitter.com/98XBprT09T— ポルテロ(2010.3-2020.5) (@portero76) 2020年2月13日
『にっちもさっちも』も、面白いですね?? pic.twitter.com/c2mNtPU7PF
— ポルテロ(2010.3-2020.5) (@portero76) 2020年2月13日