NHK。相模原の津久井やまゆり園での障碍者殺傷事件について、11時頃から特別番組で報じていた。ゲストの熊谷晋一郎東大准教授が、この事件について大事な点を述べていたので、やや長めになりますが、以下、発言の概要をメモ。 pic.twitter.com/zS6yIK3ZCz
— YAF (@yagainstfascism) 2020年1月8日
NHK。熊谷晋一郎氏。(やまゆり園の件は)「私を含め障碍を持っている多くの本人や家族に大きな衝撃を与えた事件。これまで障碍をもった人々は約半世紀をかけ、障碍のあるなしに関わらず、完全な社会への参加と、能力や人の役に立つかどうかと関係なく、人の命には価値があるという事を訴え続けてきた」 pic.twitter.com/KHD7CtrXeJ
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NHK。熊谷晋一郎氏「この事件(相模原障碍者殺傷事件)が起きた2016年はそれが結実した年でもあります。差別解消法が施行され、一つの到達点を見たタイミングで、半世紀の営みを否定する事件が起きてしまったことは非常な大きな傷となって、障碍を持つ人やその周囲にいる人達に刻まれたと考えています」 pic.twitter.com/05x7bdYDeo
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NHK。熊谷晋一郎氏「その傷を癒して、もう一度社会への信頼というものを構築するための非常に重要な裁判だと思います。司法がどのようにこの事件に向き合うかということは、今後の日本の共生社会のあり方を考える上でも非常に大きな、重要な意味を持っていると考えています」 pic.twitter.com/mK60K6qrPe
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NHK。NW9で報じられた奥田知志氏の発言も紹介(https://t.co/UMBPYUar8J)。「『生きる意味のない命』というのは時代の子における時代の言葉。生きていい人、生きてはだめな人が明らかに分断されてゆく。こうした傾向の時代の中で、この事件の位置づけをもう一度見直さないと本質を見誤るのではないか」 pic.twitter.com/08KIXJ1rkx
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NHK。障碍者殺傷事件への奥田知志氏の発言を受けた熊谷晋一郎氏の発言。「『役に立たない人間になってしまうかもしれない』という不安は、その背景に能力主義、障碍者運動が否定してきた優性思想のような考え方が、障碍者だけでなく全ての人に影響を与えていることを示唆するものと思います」
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熊谷晋一郎氏「優性思想の影響下にあったのは、……植松被告もそうであったことが語られた言葉の中から推測される。そういう状況に対し、障碍者運動の様に、優性思想そのものにNOを突きつけるのか、それともより弱い立場の人を貶める事で優性思想の枠組みの中で承認されようとするかは大きな分かれ道」 pic.twitter.com/UOBAucEuNq
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NHK。熊谷晋一郎氏「できれば前者を選ぶ社会になって欲しいと私は考えています」。
「不要とされる不安、人の役に立てないかもしれない不安を前にした時、二つの選択肢があるだろうと思います。(一つは)不要とされる不安をプレッシャーとして与えている社会のありよう自体を考え直すという選択肢」。 pic.twitter.com/NiJpQFiNyO— YAF (@yagainstfascism) 2020年1月8日
NHK。熊谷晋一郎氏「もう一つはあくまでも人の役に立とうという風にして、蹴落としてでも役に立とうとする方法。後者の方に多くの人々が駆り立てられているかもしれない。その極端な形が、植松被告の今回の許されない行為だったのではないかというのが、これまでの識者の方の解釈と思いました」
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NHK。障碍者殺傷事件の裁判が、被害者匿名でなされることについて、熊谷晋一郎氏のコメント。
「匿名を選択されたご遺族の言葉を拝見していると、いかにこの社会の中で障碍者に対する差別が、未だ根強く存在しているのかを改めて痛感いたします」。 pic.twitter.com/0zJJUtd8ws— YAF (@yagainstfascism) 2020年1月8日
NHK。熊谷晋一郎氏「ですから、間違ってはいけないのは、匿名を選択した家族を責めてはいけない。匿名を選択させてしまっている社会全体が、わが身を振り返る必要があることが、とても大事なポイントの一つ」。 pic.twitter.com/rLVGVv5BdX
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NHK。熊谷晋一郎氏「それと同時に、それと矛盾する言い方となるかもしれませんが、社会に蔓延している障碍者差別を減らすための唯一の方法は、実は固有名、固有な一人一人の命を広く発信することであるということです」。
司会「固有名とは、名前ということですか?」 pic.twitter.com/19MSK8lbvT
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NHK。熊谷晋一郎氏「名前はわかりやすい固有名ですけど、それに限らず、かけがえのない命がそこにあったということを知るということが、差別に対する一番の処方箋になると思います。なぜなら差別というのは、固有名を消し去って、カテゴリーで人をくくってしまうことに端を発しているからです」 pic.twitter.com/1NjHufTmzs
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NHK。熊谷晋一郎氏「……私自身も幼少期の家族との暮らしを振り返った時、やはり地域社会から差別を向けられる局面は少なからずありました。家族を大事に思うからこそ、地域社会の無理解に晒したくないという気持ちはよく理解できるところもあります」 pic.twitter.com/fTkfEyTxzh
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NHK。熊谷晋一郎氏「だからと言って匿名のままでいいのかというとそうではない、差別そのものに対する抵抗というのは、やはり固有性、固有名や固有の命をオープンにしてゆくことが、長期的には必要になってくると思います」 pic.twitter.com/Ldqqj1U5wn
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障碍者殺傷事件の特設サイト(https://t.co/h41RxjE3Uk)も担当する松井裕子デスク「一方的に傷つけられた19人の方々の尊厳を取り戻してゆく為にも、この社会の差別や偏見を少しでもなくしてゆく為にも、この社会に確かに生きていた19人の方々の人生は引き続きしっかりお伝えしていきたいと思います」。
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