ゴッホ、一枚しか絵が売れないで死に、半年後に唯一の支援者の弟が死ぬんで、どう考えてもそこで「終わり」なんだけど、生前関係がイマイチだった弟の奥さんが、下宿屋の女将さんやりながら意地になって絵を飾ったり、展覧会をやったりして徐々に「天才画家」が完成するんだよな。そこが一番熱い。
— えりぞ (@erizomu) 2019年12月29日
たぶん、生前のヨハンナは「ゴッホの絵」について、よう分からん以外の感想、無かったと思うんだよ。でも夫の死後は「ただひとつの夫の遺志であり遺産」になる。そのためだけに人生を賭けた女性がいて、「天才画家ゴッホ」が完成する。
— えりぞ (@erizomu) 2019年12月29日
ゴーガンら、生前夫が生活を支え、夫の兄とも親交があったような画家たちに協力を断られても、ヨハンナは諦めなかった。「変な絵の飾ってある下宿の女将」が天才画家ゴッホを作ったんだ。もしかさばるからと捨てていたら、誰もゴッホのことなんて覚えていない。
— えりぞ (@erizomu) 2019年12月29日
この、ヨハンナは、芸術でも、ゴッホ本人でもない、夫の画商としての才能と、意地にすべてを賭けた。自分の亡き夫は、ダメな兄貴に付き合っていたんじゃない、本物の天才に投資してたんだって、数十年かけて証明した。
— えりぞ (@erizomu) 2019年12月29日
バズっているので宣伝です。ゴッホの手紙はゴッホが名前を付けたヨハンナの一人息子、もう一人の「フィンセント・ファン・ゴッホ」が設立したゴッホ美術館に収められ英文仏文ならHPで無料で読めます。ヨハンナの手紙もありますので、外国語が得意な方はぜひ!
ゴッホの手紙https://t.co/dB733oZdpa
— えりぞ (@erizomu) 2019年12月29日
生前は「天才」だからこそ持つ常人離れした個性が、周囲からは変人として受けとめられて、逆にそれが目眩ましになって評価を遅らせてしまうケースがあります。モーツァルトの妻であるコンスタンツェは、夫が生きてた頃は「天才性」に振り回されて頼りなかったが、死後になって夫の再評価に奔走します。
— Tar Sack (@tar_sack) 2019年12月29日
割と似てるのが作曲家グスタフ・マーラーの例。
生前は新聞で散々ネタにされる程「奇妙な演奏解釈をする指揮者、珍妙な曲も時々書く狂人」扱いだったのに、作曲が下手な不肖の弟子ブルーノ・ワルター(でも大指揮者)が根気よく演奏を続けカラヤンによる再評価に繋げ現在の知名度を得ています。— 冷泉鷹章@19晩秋・甲甲甲甲/(甲)未 (@Taka_reizei) 2019年12月29日