業務を自動化したら旧来の制度と指示系統を乱したとして会社をクビになったお話

■ なぜクビになったの?

 単純に、「いろいろ壊しちゃった」からです。

1)「早番」という文化・制度の破壊
 コストはそのままになるべく従業員を「長く」働かせたい。そんな経営者は一定数います。同様に、従業員を道徳的・倫理的に教育し導きたいと考える経営者もいますよね。そういうマインドをもつ経営者からすれば、私は「せっかくつくりあげた都合の良い制度」を破壊した人間です。

2)現場のお姉さま&ご家族大歓喜
 実は私の上司に、基幹系をメンテしてくださる方がいたのです。よく止まる基幹系を、彼なりに必死に運用していましたと思います。
 ところが、都会(笑)から来た若造がサラッと調べてざっとコードを書いて、劇的な効果を上げてチヤホヤと褒められる。そりゃあ、面白くないでしょうね。…そう、私は上司のメンツを破壊した人間です。

3)じゃあこれも自動化できるのという問い合わせ
 これが一番大きかったのかもしれません。
 せっかく「マニュアル通りにやってくれる」ように育てた人材が「上司や社長の指示がすべてではないかもしれない」と考え始める。もっと業務が改革できないか、ハックできないかと「自ら考える」ようになってしまったのです。普通に考えればとても喜ばしいこと。
 ですが、経営者から見てみれば、私は「言われたことやってりゃ良い」という洗脳状態を破壊した人間です。

■ それでどうなった…?

 この成功の数週間後「自動化はやめる」というお達しが社長・部長より出ました(当時私は課長)。

 現場も私も大反発しました。

 ミスもバグも出ていない。実績は如実に出ている。ざっと試算しただけでも 45% 以上の実工数を削減できているのにも関わらず。何故、と色めき立つ私が聞いたのは、下記の言葉達でした。

「業務効率が上がったことは評価する。だがしかし、」

「受注データをいただくのにコンピュータに任せきりというのはどうか」

「早朝に来て、陽の光を浴びて感謝しながら作業をすることに意味がある」

「お前は(雑誌名)や(冊子名)で何を学んでいたんだ」

 その数日後に私は社長に呼び出され「会社をやめてくれないか」といわれることになるのです。