補助便座を探してAmazonさまよってたらめちゃくちゃいいレビューを見つけてしまった


これからトイレトレーニングを始めるパパママに聞いてもらいたいことがある。
君達の可愛い子どもは、きっとトイトレを始めて1週間以内にトイレでのおしっこを成功する。早ければ2~3日、いや開始したその日に成功するかもしれない。

そこで君達はこう思うんだ。
「うちの子すごい!2週間くらいでトイレをマスターしちゃうんじゃない?」
「トイトレ大変って聞くけど、うちの子は素直そうでよかった~」

…私も思った。なんだ、いけそうじゃん、余裕じゃねえか、と。

でもそこからだった、長いのは。
一度成功する と 毎回成功する とは全く違う。それこそ雲泥の差だ。
コカコーラとルートビアくらい違う。

毎回成功できるまでが本当に長い。親の目線では、なまじ一度成功できると毎度できるような気がしてしまうんだ。
でも子どもは違う。おしっこが出そうだなーと思ったときに我慢する、おしっこ!と申告する、トイレに行って座らせてもらってそこで出す、とステップが多いから、急にできるようにはならない。
親が言って聞かせるのも大事だが、子ども本人が何回も失敗して、パンツと床を濡らして、自分で必要性を感じて、やる気にならないとできるようにはならない。やる気になっても失敗することだってある。
じゃあ君達はどうすればいいのか?
トイレの飾りつけをする、よくできたねシールを毎回与える、手を替え品を替え、子どもの意欲と興味を刺激する。でも子どもはすぐにそれにも飽きる。君達はさらに新しい何かをする。このイタチごっこをひたすらやるしかないんだ。

実際これを本気でやってみると、かなり精神的にくる。

トイレでするって分かってるのに、トイレに行かないのはなんなの!?
シール貼るのはもう飽きたの!?
ほら、そのへんで漏らした!
しかも漏らしたことをすぐに言わないから、ちょっと経ってから気が付く。
リビングのどこが汚れてるのかも分からない!!
この子、わざとやってるんじゃなかろうな……!

…本当につらくなる。
イライラして怒鳴ったりして、ちょっと経つと自己嫌悪、の繰り返しだ。

そんなつらい時期の、我が家での合言葉が有った。
「粛々とやろう」だ。
「淡々とやろう」でもいい。意味は後者の方が正確だがそれはこの際、問題ではない。

・おしっこ出そうになったら、まず我慢して「トイレ!」って言ってね
・トイレでおしっこすると気持ちいいよ

おしっこ失敗で漏らしてしまったとき、その場で着替えをさせながらこの2点のみを淡々と繰り返し伝える。言い方もソフトに、無感情にだ。
「分かった!?」「なんでできないの!?」といった激しい感情は表に出さない。
無理やりトイレにつれていくこともしない。
色んなアイテムを使ってトイレを促しはするが、一度拒否されたら引き下がる。
そしてただ淡々と、漏らしたらパンツを替えて、掃除をするんだ。そして上の2点のみさらっと伝える。努めて無感情に。

これをひたすら繰り返すのが、君達のメンタルを守り、かつ子どもも過大なストレスに晒されないで済む最善の方法だ。
時間はかかるかもしれないが、これを繰り返すうちに、子ども自身が学んでトイレができるようになる。
洗濯や手洗いは増えるが、「なんでできないの?」「いつできるようになるの?」と悩みながらやることに比べたら、そんなの屁でもない。

…しかし実際、トイトレが長引くと焦る。他の子が上手にできてる話なんか聞くと最悪だ。比べても意味のないことだと分かっていても気にはなる。

でも安心してほしい。

君達の子どもは大丈夫だ。 断言できる。

君達の可愛い子どもはそのうち急にトイレができるようになる。それは時間がかかるかもしれないが、ある日ふとできるようになる。カサブタがいつの間にかとれているように、ある日、ふとだ。

そんな、ある日ふとできるようになることに神経をすり減らすのは健康的でない。君達も子どもも両方とも消耗することのないトイトレを行えるよう、祈っている。

私の話はこれで終わりだが、本当は1年前の自分に読ませたくて書いたんだ。
思い悩むのはつらいだけで何も良いことがない。
粛々と、だ。

製品については文句なしだ。
大体の便器に合うだろう。調整具が付いている。
股の間にハンドルがあるタイプは、子どもを持ち上げて座らせるときに邪魔になりそうでやめた。本品の方が座らせやすい。
パッと見は心もとないかもしれないが、男の子のおしっこも外に飛び出ることなくちゃんとガードしてくれる。
リッチェルの補助便座スタンドも併せて買うと良い。バランスが若干悪いが、補助便座を床に直置きするよりはマシだ。