「酔った勢い」はなく、元々の道徳観が出るだけ

道徳的な考えによって左右されると考えられる行動には、酔った場合でも変化が現れなかった。

こうした研究の成果は、アルコールが性格や人格を変えるという信仰が誤りである可能性を示しています。酔って暴力を振るうなどの不道徳な行動は、お酒の影響で現れるわけではなく、もともとその人の道徳観がその程度であったということを明らかにしているに過ぎないのです。

お酒を飲んでセクハラする人も、そこら辺で平気で吐く人も、それはお酒のせいではなく、元々そういう道徳観の人なのです。

こうした研究成果への認知が進んでいけば、悪いことをしてもお酒を理由にはできなくなるかもしれませんね。