過去にコミケ会場でで5分くらいしか会話したことのないヤツが数ヵ月後に仕事場にいきなり怒鳴り込んできて「お前のせいで俺は餓死しそうになったんだァ!!」と言われ、半日軟禁された30年くらい前のエロ漫画家のエピソード、興味ある?
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
今回の事件で古傷を思い出した。アクセス数稼ぎになるのも嫌だからこれについて発言控えてたけど。ちなみに軟禁されてたのは20時間余り。
これ仕事の関係もあって当時コミック●ウスのS田さんとその日に連絡を取り合ってたので必要なら裏取りもとれる。(S田さんが憶えてたらだけど)— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
なんでコミッ●ハウスと連絡してたかというと、突入されたのがちょうどあそこの仕事の〆切間際だったから。
編集部には事情を説明して、仕方ないからと〆切延ばしてもらったよ。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
ちなみにその怒鳴り込んできた彼は「俺のアイデアが◯◯(チョー有名な週刊連載メジャー漫画家)に盗まれている」「俺はその◯◯に監視されてる」と主張していた。「俺はお前よりも上手い絵が描ける」とも(但し描いたことはない)。
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
彼がどうやってウチの仕事場を突き止めたか。もちろんペンネームなので本名は判らない。だが彼を仲介し引き合わせたのが自分の知人で、うろ憶えで生活圏の駅へ降り立ちまず交番で訊ねたらしい。(当時は個人情報保護に厳しくなかった)
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
けれど交番で住所は判らず、そのうろ憶えの俺の本名を頼りに周辺の表札やポストで探し回ったらしい。数時間シラミ潰しに見て回り、それらしき名前をポストで見つけドアを叩いたらビンゴだった、というわけ。
理不尽な恨みでもそうした感情に囚われたヤツはどんな困難でも超えるよ。目的を遂げるまで。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
なぜ5分だけの会話が「餓死の危機」に繋がるのか。彼にしてみればアシ希望だったんだけど、当時ウチは仕事のタイミング的にアシは不要だった。ところが彼はその5分の面接だけで採用されたと考えずっとこちらからの連絡を待ってたらしい。で、収入なく…と。
これについてはどう理解していいのか惑う。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
当時は月2本ペース、月産30枚くらいだったけど原稿料は1万を割って数千円。こっちの月収なんて経費差し引けばカツカツ。そんな貧乏漫画家がアシが生活するに充分な給与をあげられるわけもない。たしか最初の「5分の面接」当初にもそうした説明はしてたハズだと思うんだけど…
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
「面接」時に彼の能力レベルも問診したものの…
まあ、こちらの考えと彼の期待にギャップがあったのは事実だとは思う。当然こっちは彼を憶えてるわけがないんだが、向こうにしてみればそれも怒りの矛先に。
だってコミケでは数百人相手にすんだもの。記憶してないよ、5分しか会ってない相手なんて。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
半日の出来事はまだまだ記述できるが話を端折ろう。
およそ1年後、その彼がふたたび俺のところを訪ねようとしていたらしい。直前になって不審に思った家族が問い詰め発覚、阻止。
…ここから先も書こうと思いかけたけど、辞めておこう。相手のプライベートに踏み込みそうだし。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
ただね。
もし家族が気づかず、阻まれることなく再度来訪されてたら、ひょっとしたら次は刺されてたかもな、とはたまに考えるよ。俺みたいな売れない場末エロ漫画家だってそういうことに巻き込まれるんだよ。ましてや今回の事件なんて防ぎようがなかったと思う。
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
不条理な憎悪なぞ、向けられた当事者がどう心配りをしたって避けようがない。いったん固執した感情は思いを遂げるまでロックオンする。それだけが彼の生きる理由のすべてなのだから。
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
自分に起きたことから学んだことは、自分は「誰かを妬む」という感情は持たないようにしよう、ということだった。他人を妬む時間があるのならデッサンひとつでも描いて己の技術を磨け、と。
あの一件以来、それは心の幹に置いている。原因となった件そのものは記憶から消し去っていても。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
思い出したのでドアから入られたとたん2発殴られたことは追記しておこう。
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
かなり長いこと、即売会参加の際には常に唐辛子や胡椒の入ったフィルムのパトローネを忍ばせていた。自衛のために。誰かに襲撃されたら顔にかける目潰しのつもりで。
今思い起こせば、そのきっかけはこの一件があったからだった。— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月20日
ただ、そうするとそれに信憑性(?)をもたせるためにこんどは「監視されている」「頭に発信機を埋め込まれた」というストーリーになってくんですよね…
— 浦嶋嶺至@四日目西O37a (@urashima41) 2019年7月21日