もう少しであの日から1年、7月6日が来るから当時の状況を書こうと思う。
7月6日その日は一週間前くらいからずっと雨が降っていたが特に激しかった。その日も通常通り仕事だったため出勤した。
仕事が終わり退勤夜になると至るところで渋滞が起きて動けないため近くの店で食事を先に済ませる
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
やっと帰宅、帰ってきた時には22時前になっていた。
当時家には祖父母と父親、弟がいた。
帰ってきている途中に当時真備の家にいた弟(運転免許なし)から「雨めっちゃ降ってるから怖い。父親も祖父も帰ってきてるけどビール飲んでいる。」と連絡が来て弟には逃げる術がないからなるべく急いだ。続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
帰宅して「父親と祖父になんでこんな時に酒飲んでんだ。」って言ったら毎年増水してるけど切れること無いし大丈夫やろと。
とりあえず弟を落ち着かせて自分の避難準備を始める。(弟はすでに荷物をまとめ済み)
避難準備をしてる時あの爆発があった。
ズドーン!!ズドーン!!と2回大きな揺れ続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
大きな揺れと同時に爆音が響いた。
家から約7km離れたアルミ工場の爆発だった落雷とは微妙に違う様子についに決壊したかと思って外を見たがまだ水は来てないが異常な感じは分かったので準備を急いだ。
爆発の前、準備をしてる途中にポンプを田んぼに取りに行くとか祖父と父親が言い出した。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
二人とも飲酒してるし(祖父はワンカップ一杯を4時間以上前だったが) 危ないから行くなと言ったが聞く耳を持たず行ってしまった。
そして帰ってきて川を見てさすがに慌てたのか先に足の悪い祖母を連れて行くと言って土手の上に車で行った。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
急いで避難準備をしてると隣に住む幼なじみから土手を水が越し始めたと聞いた父が自宅の前の少し高いところに車を停めて家に入ってきて
「水が来とる!はよ逃げろ!」と叫んだ。(車の中には祖父母)玄関を出て目を疑った。
水位は膝下のくるぶしくらいだったがどっかから来たオイル缶が浮かんでいた。— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
急いで少し高いところに止まっている父親の車に荷物と弟を放り込む。
次に愛車を少しでも高いところ(1分前後で土手に上げれる)に避難させようと車庫から出した瞬間目の前から激流が押し寄せて一気に水位が増える。
あっという間に車が浮き車内に水が入ってきた。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
祖父から「もう駄目じゃ!車を捨てて降りろ!」と言われたのは聞こえたが水圧でドアが重くなかなか開かない。
重かったドアが一瞬軽くなり開いて車外にでた瞬間愛車は流されて行った。
水位が上がり勢いが強くて転けて全身濡れてやっとこ少し高いところに停めてあった父親の車に飛び乗った。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
そこで初めて家から一緒に出てきたと思っていた父親がいないことに気付いた。
祖父に聞くとまだ出てきていないと言う。
(後から聞いた話だが父はブレーカーを落としに行っていたらしい)濁流が押し寄せる家へ父親を呼び掛けるも轟音に掻き消されなにも聞こえない。
次第に水位も増していく
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
父を待っていたが遂には少し高いところに停めていた車にまで水が来はじめた。
もう限界だと運転席に飛び乗り車を走らせた。
この時にはすでに車の底に水が当たるくらいまで来ていた。
後ろから迫る水から逃げるように車を走らせた。
家から近い坂から反対側の少し離れた坂からやっと土手に上がれた
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
後ろで祖母が慌てふためいて泣いていたが運転するのに必死で大丈夫だからと声をかけるだけで精一杯だった
土手をあがって自宅の見える位置まで行きそこで見た光景に俺は絶望した。
そこには庭の松の木にしがみついた父親がいた。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
この時自分と祖父の携帯は水没し調子が悪い。
弟のも電話が繋がりにくかった父親に呼び掛けるも轟音でなにを言ってるか聞こえなかった。
その時近くを様子を見るためか通りかかった(緊急走行でなく患者ものせていない)救急車と救急隊の方が通りかかり無理は承知で頼みこんだ。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
「お願いです。父があそこで流されそうなんです!助けてください!」
救急隊の方たちはすぐ来てくれどうやって助けるか模索し始めてくれた。
だが専用の装備がないようでなかなか難しいようだった。その時弟の電話に電話が来た。
母親からだった。続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
母「父さんは大丈夫だから逃げろって電話が来た。だから早く逃げて!」
(当時母親は足が悪い岡山市の母方の祖母の家にいた)この電話を聞いた時母親は俺らを逃がすために嘘を言っていると思っていた。
(実際には本当に電話が来てた)小田川からはすぐそこに濁流と轟音が響き危険を感じた。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
このままではここも危ない。逃げ道も無くなるかもしれないと思い逃げることを決断した。
祖父はワシはここに残って救助されるのを待つといって聞かず車を降りていってしまった。
残った弟と祖母と逃げることになった。
ただ父親を見殺しにしてしまったと号泣しながら運転した。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
急いで町内のコンビニ(まだ水来てない)に電話を借りに行った。
コンビニに入り驚いた。
そこには普段となにひとつ変わらない様子の客と店内だった。
むしろ水滴だらだら全身びしょ濡れの自分が異様なくらいだった。店の電話を快く貸してくれ119に電話した。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
自分「すみません!自宅の近くの川の土手が決壊して庭の木に父親が取り残されてるんです!レスキューお願いできませんか!」
消防「分かりました。ただ今通報が押し寄せ錯綜していて申し訳ありませんがすぐに行けるか分かりません。ですがあなたの命も大切です。慌てず落ち着いて避難してください。」
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
電話を終えてなるべく手短に2リットルボトルの水とお茶2本ずつとパンを何個か購入した(独占はしないよう気を付けました)
そして店員と店内の客に水が来てるから早めに逃げてくださいと伝えコンビニを後にした。
その後真備町北にある山の上の総合運動公園の体育館に向かったがすでに人が殺到していた
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
ひどい渋滞で着いた時には午前3か4時辺りだったと思う
全身びしょ濡れで7月のはずなのに体温が奪われかなり寒かった。運転中も震えが止まらない。
着いたのはいいが人が多過ぎて体育館に入れない。
やっと車を停めれて停めたが近くの道が殺到した車で混乱が起きていたため誘導をしに行った。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
混乱はすぐ収まったが今度は別の問題が起きた。
相変わらず体育館には入れそうになく駐車場で一夜を過ごすことになった。
ただ足の悪い祖母がお手洗いに行きたいと言い出した。
どうしようか悩んだ結果少し上にある老人ホームに駄目元で相談に行ったら
快くどうぞ来てくださいと迎え入れて下さった— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
しかも足の悪い祖母と心臓病の弟がいるというと雨が降ってるなか車まで車椅子で迎えに来てくれた。
老人ホーム一部のデイサービスを解放して頂きとても助かった
空調テレビもあり横にもなれて非常に恵まれていたと思う。
キムラヤの社員さんが持ってきてくれたおにぎりの味が今でも忘れられない
続— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
デイサービスではその後3日お世話になった。
その後2日目で父親と祖父に合流できた。
父親はあの後レスキュー隊に救助された。
逃げているときに無事の連絡を受けて声を聞いた時は本当にホッとした…。しかし父親が助けられてから声が聞こえてきたそう。
見るとうちの一件飛んで隣の流されている家— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
その家から親戚のおばさんが流される家の窓から助けを求めていた。
実は当時その家にはそのおばさんとそのお父さんがいた。
しかしレスキュー隊のかたは「あれではもうどうすることもできない。本当に申し訳ない」とどうすることもできない状態だったそう。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
その後おばさんは約1km離れた所でたまたま小屋があり捕まることができ、救助されましたがお父さんは後日遺体で見つかりました…。
その後自宅を片付けている最中にも周りでは捜索が続けられ何体かのご遺体が目の前を運ばれて行きました。
捜索活動にもいろいろな県から消防、自衛隊、警察の方が
続— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
来られてましたがそのうちの一人の県外の消防のかたと話をしました。
自分「暑い中ありがとうございます。いくら長靴履いてるとはいえ泥の中を歩くのは大変ですよね…。」
消防「ありがとうございます。実は装備の配備が間に合わなくていつものブーツなので水が入ってきます(^_^;)」
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
よく見ると本当に普通の安全ブーツだった。
山陽新聞の7月豪雨災害の写真集見てもそういう方が多かった様子
暑い中体を汚して職務にあたっていた方達がとてもかっこよくありがたかったです。
続く
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
最後に
救助、支援に来られていた各県救急隊、レスキュー、消防、自衛隊、ボランティアの方達
利用させていただいたファミリーマート箭田店の方、介護施設シルバー後楽の方
愛車を探してくれたフォロワーさん、片付けを手伝ってくれたフォロワーさん、支えてくれた皆様本当にありがとうございました!— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
長々と読みにくい文章で申し訳ありません(^_^;)
文字数の関係で端をおったところもあります(^_^;)最後まで読んで頂いた方ありがとうございました。
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月24日
ちょうど比較しやすい写真を撮っていたので貼ります。
左がたった一晩でこうなりました…。 pic.twitter.com/fDyQkCvN3j
— D.MR-SMS (@Dai_Sumith) 2019年6月25日