【警告】タピオカドリンクのポイ捨て

渋谷の宮下公園のあたりから、原宿方面へと伸びる遊歩道がある。通称、キャットストリート。1km程度の道には、おしゃれな店舗が立ち並び、週末ともなれば大勢の人がぶらぶらと歩いている。渋谷からキャットストリートに入ってまず驚いたのは、タピオカミルクティーを持っている人の多さだ。若い女性だけでなく、若い男性、年配の人たち、海外からの観光客、とにかく道ゆく人が手にしている。

しかし、キャットストリートに入ってすぐ、「渋渋」の愛称で知られる渋谷教育学園渋谷中学高等学校付近の建物の植え込みに、捨てられたタピオカミルクティーの容器を2つ見つけた。容器の底にはたくさんのタピオカが残っている。何日放置されているのかわからないが、腐っているようだった。小さな虫もたかっていた。

また少し進むと、清涼飲料水の自動販売機があった。傍らに設置された「自販機専用空容器リサイクルボックス」に近づいて中をのぞくと、やはりタピオカミルクティーの容器が詰まっていた。写真を撮ろうとカメラを用意しているうちにも、2人の若いカップルが目の前でタピオカミルクティーの容器をボックスに無理やり押し込んでいった。

植え込みの間にもタピオカミルクティーはあった。近くには、渋谷区が設置した「ポイ捨て禁止 やめよう!タバコ・ガム・空き缶のポイ捨てを」「マナーを守り、まちをきれいに」という警告の看板が立っていた。

結局、表参道に到着するまで、30分程度歩いただけでも、10個ほどの容器が不適切な場所に捨ててあった。もちろん、他のゴミもあったが、タピオカミルクティーの容器の多くは中に飲み残しのお茶やタピオカが残り、より不衛生に感じた。

その後、表参道や明治通りの周辺に集中しているタピオカミルクティーの店舗をいくつか見てみた。どのお店も人気店らしく、行列ができている。店舗によってはエントランスにゴミ箱を設置しているところもあったが、多くの人が買って立ち去っていたようだった。

もちろん、キャットストリートだけでなく、表参道や明治通りにも容赦なくタピオカミルクティーの容器は捨てられていた。