61歳女性が孫を代理出産

しかし今回の妊娠によって、ネブラスカ州の性的少数者(LGBT)家族がどういう差別を受けるかも浮き彫りになった。

同州で同性愛者の結婚は、2015年の最高裁判決以降、合法だ。しかし、性的指向にもとづく差別を禁止する州法は存在しない。 2017年までは、ゲイとレズビアンが里親になることを禁止する数十年前の州法を適用し続けていた。

加えてセシルさんが出産したのが自分の子どもだった場合には、給付されたはずの医療費の払い戻しを、保険会社が認めなかった。セシルさんは保険会社と争ったが、認められなかった。

また、赤ちゃんを出産する人物を母親と定める法律により、出生証明書には母セシルさんと息子のマシューさんの名前は記載されているものの、エリオットさんの名前は除外されている。

「本当にたくさんのことが障害になるかもしれず、これは本当にごくごくわずかな一例に過ぎない」とセシルさんは言う

マシューさんは4年前、当時勤めていたオマハにあるスカット・カトリック高校に対し、ドーティーさんと結婚する予定だと伝えたところ解雇され、大きく報じられた経緯がある。