骨髄バンク登録を考えている方へ、登録者の体験談・移植までの流れ

 骨髄バンクがトレンドとなってるようなので少しだけ過去ドナーになった時のお話でも。

 登録したのは確か20歳頃。誰かの為にとかでは無くほんとに何となく。献血はデトックス的な感じで好きだったのでそのついでに登録した記憶があります。登録してから2年後くらいに当時学生だった僕に適合通知が。適合通知が来る前に1週間程入院してた経験があり、医療関係には興味があったので親に話して2つ返事でおっけー。こんな機会もなかなかないと思い次の日にはポストに返事を投函しました。そこからが長かった…検査とか検診とか弁護士、親交えての面談とか自己血の事前回収とか今考えると学生じゃないとなかなか厳しかったと思います。
 僕の場合髄液を700ml抜くとのことで事前の自己血採取は400mlx2。1日4001nlしか抜けないとのことで2日に渡って採取。個人的には一回で抜いてほしかったですが決まりなのでしょうがない…っで前日に入院。初めての入院ではないし病気でもないのでのんびりと。当日は全身麻酔なので起きたら手術終わってました。術後は痛いという話もあったので覚悟してましたが正直「え、こんなもん?」といった感じ。
 もちろん個人差はあると思いますが僕の場合はただの鈍痛だったので全く苦ではなかったです。術後も良好だったので2泊3日で退院。2~3日は腰の鈍痛はありましたが下手したら寝違えた時の首の痛みの方が痛いくらいだったので全然問題なし。しばらくしてから移植した相手から手紙が届きました。「あなたのお陰で命が助かりました」と。その手の仕事をしてる人じゃなければ人生で一度も言われることないであろうこのセリフ。
 ドナーに手紙を送れるってことは知ってましたが移植後大変なのは変わらないですし手紙は正直期待してませんでした。なので余計感動したというかその時初めて移植した実感がわきました。

 骨髄バンクへの登録自体は採血だけですし簡単です。もちろん提供することはリスクもあるし時間もかかる。そもそもドナーになれない可能性もあります。ただ個人的にはその辺は適合通知が来てから考えてもいいと考えてます。充分に考える時間はありますし辞退も出来ます。
※辞退する人の心情も配慮し、別の適合者に5~6人に声をかけてるので辞退したからといってその人が移植受けられないということではないといった説明があります。
 ドナー経験の後「手間もかかるしリスクもあるの見ず知らずの人提供出来たの?」と知人に聞かれたことがあります。僕は見ず知らずの人であれ、患者さんや家族の不安とかを考えたら自分の負うリスクなんて大したことないと思い提供に至りました。
 このアカウントがきっかけで1人でも登録者が増えれば何よりです。