2ヶ月前、妻 @30miyuta がステージIVの胃癌と宣告されました。30歳になったばかりで突然のことでした。転移のため完治は見込めず、次の誕生日を迎えられるかわかりません。同じような思いをする人を減らしたいという妻の気持ちをビデオメッセージにしました。 #世界対がんデー pic.twitter.com/1izg12NxgJ
— koher (@koher) 2019年2月4日
たとえば、国立がん研究センターが運営する『がん情報サービス』には「現在、除菌療法が胃がんにかかるリスクを低くするという研究結果が集積されつつあります。感染していることがわかれば除菌療法が推奨され、定期的な胃の検診を受けることが勧められます。」 https://t.co/En6WSRwQZm とあります。
— koher (@koher) 2019年2月4日
しかし、「集積されつつあります」という歯切れの悪い言い回しからもうかがえるように、除菌が胃癌リスクを下げる効果について現時点では強いエビデンスがあるわけではないようです。ピロリ菌を除菌すべきかは医師の間でも意見が分かれているので、医師とよく相談して除菌するかを決めて下さい。
— koher (@koher) 2019年2月4日
ややこしいのは、ピロリ菌が胃癌のリスクを高めることや、多くの胃癌がピロリ菌を原因としていることには強いエビデンスがあることです。ピロリ菌は慢性胃炎を引き起こし、慢性胃炎は胃癌につながります。しかし、それをもって除菌に効果があると断言できるわけではありません。
— koher (@koher) 2019年2月4日
なお、ピロリ菌を除菌しても定期的に検診を受けることが重要です。除菌後、安心して検診を受けず胃癌を見逃してしまう例もあるようです。また、感染が原因となるがんは胃癌だけではありません。予防効果がより確実なB型肝炎ワクチンやHPV(子宮頸癌)ワクチンの接種をまずすべきだと思います。
— koher (@koher) 2019年2月4日
余談ですが、『がん情報サービス』 https://t.co/ChrFDq6TlW は妻のがんの宣告時に病院から信頼できる情報源として紹介されたサイトです。ネットはもちろんテレビや書籍等も医学的に不正確な情報であふれています。中には、効果のない代替医療等を金儲けのために勧める悪質なものあります。
— koher (@koher) 2019年2月4日
情報が正しいかを一般人が見極めるのは困難です。不正確な情報を鵜呑みにしてしまうと、正しい治療が受けられずに命を縮めてしまったり、治せるはずのがんで命を落としてしまったりしかねません。『がん情報サービス』のような信頼できる情報源を知っておくことは、いざというときに役立つと思います。
— koher (@koher) 2019年2月4日
僕は20代で人間ドックを受け、ピロリ菌に感染していないことも確認していました。妻にも何度か人間ドックを勧め、妻も30歳になったら受けると言っていました。しかし、30歳の誕生日の2日後に妻は癌宣告を受けました。
— koher (@koher) 2019年2月4日
実際のところ、妻の胃癌の原因がピロリ菌だったかはわかりません。妻はピロリ菌陽性で、内視鏡で慢性胃炎も確認されましたが、それが原因だったと確かめられたわけではありません。しかし、だからといって後悔が小さくなるわけではありません。
— koher (@koher) 2019年2月4日
あのとき、無理やりにでも人間ドックを受けさせていたら助かったんじゃないか。僕は一生それを後悔し続けることになるでしょう。妻が「たすけて」と泣くのを前にしても何もできず、自分の無力さに打ちひしがれるだけです。僕らと同じような思いをする人が減ることを願っています。 #世界対がんデー
— koher (@koher) 2019年2月4日