半年以上左眼だけで常に号泣してた話です

 半年以上前から左眼の涙が止まらなくなりました。時と場所と感情を選ばず、私の左眼は常に号泣していました。(右眼は普通)理由もなくポロポロと涙が溢れるとはまさにこの事。流れ落ちる涙を抑えるためにハンカチは常に真っ黒、ついでに流れる左眼のアイメイク。化粧を終えた瞬間にいつも流れ落ちて右眼はバッチリなのに左眼だけすっぴんという悲惨な状態が続きました。痛みはないですが(痒みは時々)朝起きると目やにが酷くて眼が開けられない日もありました。涙も普通のものとはちがい、少し粘っこい感じで涙を流した後はパリパリしてました。一度眼科にかかったものの、炎症どめの点眼剤渡されてしかも効きませんでした。
 そして先日再び別の眼科に行きました。気球を見る、風を当てられるの一通りの診察と医者による直接のチェック。瞼をグリグリ裏返したり光りを当てたりしても、目立った炎症は見つかりませんでした。そのあと、お医者さんはふと思い出したようにこんな事を言いました。
「前の眼科で管を通す検査した?」
 管?管?意味は分からなかったですがしてないのでやってませんと答えたら
「それじゃ今から麻酔をします。目頭の涙管に管を通して鼻に抜けさせて水を流して詰まってないかのチェックします」
 え。なにその怖いワード。眼に管なんて聞いたことない。というか、下瞼ぐりんってした時に見えるあの穴に管通すとかそれそんなモノ入れていいものですか?というか入るんですか?との疑問もでしたが
「それ痛いですか?」
と聞いてました。だって眼に管ですよ!
「痛い事はないですが気持ち悪いです。でも麻酔しますから」
麻酔自体は点眼麻酔でした。一回麻酔点眼してベットに横になってたらこちらに迫り来るお医者さん。手には注射器。
「え、痛くないですよね?痛くないですよね?!」
「麻酔増やしますから大丈夫です」
 3回ほど麻酔されてそして注射器のようなものが、目の前に…。そうです、場所がら目を瞑ることや顔をそらす事が出来ずにガン見させられます。私は先端恐怖症はないですがあったら地獄ですね。あと未体験の恐怖心の方が大きいです。そして管を通す段になって、お医者さんがー言。
「あ、汚れてる?ゴミが結構あるな」
 器具でグリグリされました、瞼の下のあの穴の辺りを。
「砂みたいな、ゴミ?白っぽい粉が結構ついていますね」
「ゴミ?え?ゴミ」
このゴミの正体は後で書きます。そのうち涙管から管を通して水を流されました。突如鼻の奥の方に不快感が広がり水が流れ込んできました。
「水流れたら言ってください」
「ぐぇっ、今、流れてま、ぐぇっ、水、流…」
エグエグ言いながら主張しました。
「そうですか、それじゃ管は詰まってないですね」
「ぐえ、あの、この、水を吐きたいです…」
「飲んでください」
 たしかに痛くはないですがめちゃくちゃ気持ち悪いです。声帯腫らした時に鼻から管カメラ通して喉の奥まで突っ込まれたこともありましたがそれよりはマシくらい…。さて、先程の白い粉の正体ですが、アイメイク用のパウダーでした。涙袋作る時に眼の下に引くのですが、私はそんなに熱心にメイクする方ではないので粘膜にまで書くような事は無いですが、それでも知らず知らずのうちに入り込んで涙管詰まらせて涙が鼻の方に抜けずに眼にたまりすぎていたのでした。マスカラとかは詰まる事は無いようです。この処置をしてもらい点眼剤ももらったのですが、たった1日で涙は止まりアイメイクも崩れる事はなくなりました。今回たまたまその症状に見舞われたのは私ですが、原因を色んな方に話したら誰もがなる可能性がある、と言ってました。もし涙が出て止まらなくなったら眼科に行って、涙管に管通して貰ってください。因みに調べてみたらこれが閉塞したらもっと大変な治療になる事もあるので症状が軽いうちに。