弁当箱が好きすぎて作った漆ジップロックはポップな顔して興福寺の阿修羅像と同じ構造。原型(ジップロック)に麻布を貼り重ねて脱型する「脱乾漆造」という奈良時代の仏像の制作技法で作ってるので一見タッパーのくせに手間暇はんぱない pic.twitter.com/UDqL9fuQEm
— Natsumi Kawai/ 河井菜摘 (@nano_723) 2018年12月18日
余計に分かりにくいかもしれない脱乾漆造の図解。
ジップロックに漆と土のペーストを塗り重ね、麻布を三枚貼り、また漆と土のペーストを重ねて麻布が強くなったらジップロックから脱型して、裏表漆を塗り重ねて完成、、という技法。
塗っては乾かして研ぎを繰り返すのでたぶん工程的には50近くになる pic.twitter.com/plyXYoCNYy
— Natsumi Kawai/ 河井菜摘 (@nano_723) 2018年12月19日
写真で説明すると、
右下は麻布(古蚊帳)を貼った様子。この時点では布目が見えてるけど、土と漆を混ぜたペースト(下地)をのせて平らにしていく。
左上はその下地を研いだ状態。
真ん中は脱型の様子。素地(胎)の麻布が硬く丈夫になっているのでこんな感じでジップロックを剥がして漆を塗っていく pic.twitter.com/G28pApTNGp
— Natsumi Kawai/ 河井菜摘 (@nano_723) 2018年12月19日
ジップロックに直接漆を塗れないこともないけど、そうすると蓋が閉まらなくなる。
図解のように脱乾漆で型取りすると、ジップロックの厚み分あそびが出来て開け閉めができる。
蓋はカチッとはまるという感じではもちろんなく、重箱の一段重みたいなものと思ってもらうと想像しやすい、、?— Natsumi Kawai/ 河井菜摘 (@nano_723) 2018年12月19日