仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

恋愛関係でなくても、本当に尊敬している人とか、すごく仲良くなりたい人とお近づきになるチャンスをモノにするのは簡単なことではない。

百発百中で自分の魅力を感じ取ってもらうことができる人はレアなんじゃないだろうか。

気負って空回りしてしまったり、必要以上に相手に合わせてしまって凡庸でつまらない印象を与えてしまったり。

同性相手ですらそんな調子なんだから、意中の異性の場合、なおさらだ。

残念ながらこういったシチュエーションで「普通にからめるようになる」ことの特効薬はない。

本番などのシチュエーションにおいて「緊張しないでね」と言われてリラックスできたら誰も苦労はしないように

本気になれば本気になるほど緊張するんだよね。

優秀なアスリートほど本番の前は緊張する。

その緊張を乗り越えた先に、
「適度に緊張感を持ちながら、リラックスしている集中状態」
…いわゆるゾーンは存在している。

精神論のようだけど、理想の心構えは

”どちらの結果になってもそれを受け入れる”

という覚悟が自分のなかにあるかどうか。

上手くいくものはいくし、いかないものはジタバタしてもどっちみち上手くいかない。

そのことを意識して自分を縛っている執着や、思い込みを捨てていく。

目の前の彼とのやりとりにすべての気持ちを注ぎ込む。

恋愛で言えば、それができるかどうかを含めて「縁」だと思うことが大事なことなんじゃないだろうか。

ここからが本題なのだけど、そういったスムーズにいかないシチュエーションに遭遇した際に、身のまわりの女の子が取ってしまう行動がヤバイ。

ひとことで言うと「余計なこと」をしようとする。

たとえば会えないから会うために冗談めかしてさらにプッシュしてみたり

向こうから追いかけさせようと無駄に連絡をスルーしたり、

安い女だと思われないために男心をくじく発言をしたり、

いわゆる小細工に走ろうとする。

それなりに恋愛慣れしてる女の子ですら、本命にはそんな調子だから目も当てられない。

はっきり言わせてもらう。

彼女たちに足りないものは「待つこと」だ。

これを覚えてほしいと本気で思う。

だけど、そんな都合の良い話はそうそうない。

恋愛は色んな要素が絡み合う。

ときには彼とあなたの関係性の外にあるものが、恋愛の進行をジャマすることがあるんだよね。

スムーズにいく恋愛は最高だ。

出会ってから付き合うまで、

付き合ってから一緒にやっていく過程で、

一切障害がなく、

お互いの思っていることが何でも分かる、

何をやっても楽しいと思えるような恋愛。

運命を感じてしまうようなそれ。

だけど、そんな都合の良い話はそうそうない。

恋愛は色んな要素が絡み合う。

ときには彼とあなたの関係性の外にあるものが、恋愛の進行をジャマすることがあるんだよね。

彼は今本命を作る気がないのかもしれない。

あるいは特定の恋人を作らずに、遊びたい時期かもしれない。

元カノがまだ忘れられないのかもしれない。

冬は外に出たくない真性の冷え性なのかもしれない(意外にいるのだ)

あなた自体には好意を持っていても、他にも良い感じの女性がいるのかもしれない。

仕事や趣味のほうが優先順位が高い人なのかもしれない。

こういった事柄は、こちら側の意思ではコントロールすることができない。

歯がゆいけれど、恋愛の成功は、彼からあなたへの好意だけでは必ずしも決まらないということだ。

言い換えれば「そういう気分じゃない」であり、自分だって経験したことがあるんじゃないかな。

そういうときには、ただ待ってみること。

自分の力で何ともならないものをどうにかしようとするのは、玉砕覚悟の自殺行為と変わらない。

ゆるやかに自分に追い風が吹くまでじっと我慢してみること。

機を伺える能力というのは本当に大事なことで、

「運がいい人」の正体は「タイミングの良さ」に他ならない。

彼らは抜群の引きを持っているのではなく、良いタイミングが来たときにその機会を逃さないで、しっかりと掴めている人種なのだ。

よく言われるように「チャンスの女神は前髪しかない」(後ろ髪はない)

これは時期を逃したらもう掴めなくなってしまう。早すぎても手が届かない。

この言葉はまさしくタイミングのことを語っているように思える。

世の中の出来事だけではなく、人の感情には必ず波がある。

ずっと平坦でアップダウンのない人間なんてそうそういない。

出家でもしてない限り、誰しもが大仰な決意とその日の気分の狭間で揺れ動きながら生きているはずだ。

「待ってみる」というのは「受け身になれ」という意味ではない。

無理にチャンスの前髪を掴みに行って、つんのめって転ぶなということだ。

早く結果がほしくて恋愛自殺をしてはもったいない。

もし自分の心の拠り所にする小細工がほしいのであれば、無理矢理に彼の気持ちをこちらに向かせる方向ではなく、待ちながら機を伺える自分になるスキルという目線で磨いてほしい。

もっと言えば、彼に執着して自分を見失わないように、普通の状態をキープできるような心の状態をコントロールするようなテクニックを磨いていく。

別の相手や物事で当面の気晴らしをしながら、彼の気分を察知できるような関係をちゃんと維持するようなライフスタイルを。

そのためには、ちょっと気になる程度の人と、ちょっと浮ついたことをして楽しむのもよし。

時には彼の気分の揺らぎをチェックするために、自分から連絡を取ることも当然必要なことだ。

こちらに気持ちが向きそうか雰囲気を掴まなくてはいけないから。

恋愛の始まりも終わりも、大敵は「待てないこと」

自分の経験を振り返ったら、この言葉は納得してもらえるんじゃないだろうか。