京都大学『留年脱出のためのちょっとした工夫』

朝、部屋から外に出るまでが苦痛な人
 朝、起きて、部屋を出るまでが最大の難関だという人がしばしばいます。一旦出かけてしまえば、大学に行くことはずっと容易になるのだけれども、部屋から出るのがおっくうで、部屋でダラダラしてしまうのです。心の中では大学に行かないとと考えながら、ダラダラ過ごします。そうすると嫌なイメージが湧いてきて、ますます出かけるのが嫌になってしまう。1時間、2時間と時間だけが過ぎていき、「明日から頑張ろう」という結果になるのです。
 もし、あなたがこのようなパターンに陥っているのなら、とにかく、朝、出かける習慣をつけることが大切です。ちょっとした工夫でこのパターンから抜け出た人がいます。その人は、朝、起きたら、とにかく近所の自販機まで行って缶コーヒーを買って飲むことにしたのです。出かけるときには、大学に行くことは考えず、ただ缶コーヒーを飲みに行こうと考えます。そして、缶コーヒーを飲み終わると、その時、そこから大学に行くことはさほど苦痛ではなく、すっと行けるのです。
 しばらくそれをウィークデーに毎日続けていると、それが習慣になり、大学に行くことが自然とできるようになったと言います。
 1日130円、1ヵ月で3千円ほどの投資で、朝、部屋から出られず、大学に行けないというパターンを打破することが出来ました。
 自販機でなくとも、コンビニでもいいでしょう。できるだけ近所で、何かちょっとした快を与えてくれる場所を見つけて、そこに行くことを習慣化しましょう。ただし、あまり心地よく長居できてしまう場所はやめましょう。快適なソファがあって何時間も居られるような喫茶店などはお薦めできません。部屋でダラダラする代わりにそこでダラダラするだけになる可能性があるからです。
学生総合支援センターカウンセリングルームより