ひろさちや『楽しみながら、ゆったり暮らそう』PHPより
日本に来ておられるインド人の神父さんから、著書をいただいた。 その中に、
「神さまは、必要なものは、必ず与えてくださいます。 与えられないのは、人間の側の準備ができていないからです」
という言葉があった。
本当にその通りだと思う。
仏教においても、同じである。
「ほとけさまは、必要なものは必ず与えてくださる。 与えてもらっていないのは、 われわれ人間のほうの準備ができていないからだ」
と、そのようにいえるであろう。
金がほしいと思っている人がいる。
しかし、心の準備もないしに大金を手にして、 かえって人生を狂わせた人もいる。
出世が早いのは喜ばしいことだが、 あまりに早く高いポストについたがために、 逆に失脚してしまった人もいる。
時期がくれば、ほとけさま、神さまは、 きっとわたしたちに必要なものを与えてくださるのだ。
そう信じて、ゆったりと待っていたほうがよい。
あせりは禁物である。
結婚したいのに、良縁にめぐまれない人も、 まだ準備ができていないからだと考えたほうがよい。
あせって結婚しても、うまくいくとはかぎらない。
チャンスは逃さないほうがよいが、 かといって深追いしてもいけない。
大学に合格できた人は、大学で勉強する準備ができたから、 合格させてもらったのだと考えて、 しっかりと大学で勉強してほしい。
しかし、不幸にして浪人になった人も、あせってはいけない。
あなたに準備ができれば、きっと合格できる。
その準備のための勉強をしてほしい。
そしてまた、志望を高くするのもよいが、 準備ができないほど高きを望んではいけない。
第二志望、第三志望であっても、 そこが自分に与えられた場所だと考えてみることも必要である。
ともあれ、必要なものは必ず与えられると信じてほしい。
《与えられていないのは、受け取る準備ができていないから…。 必要なものは必ず与えられると信じる》
http://ameblo.jp/hiroo117より
小林正観さんは、お釈迦さまの言葉として、 こんな一節を紹介している。
「すべてがあなたにちょうどいい。
今のあなたに今の夫がちょうどいい。
今のあなたに今の妻がちょうどいい。
今のあなたに今の子供がちょうどいい。
今のあなたに今の親がちょうどいい。
今のあなたに今の兄弟がちょうどいい。
今のあなたに今の友人がちょうどいい。
今のあなたに今の仕事がちょうどいい。
死ぬ日もあなたにちょうどいい。
すべてがあなたにちょうどいい」(宇宙を貫く幸せの法則)より
《与えられていないのは、受け取る準備ができていないから》
だからこそ、与えられないことを、羨(うらや)んだり、悔( くや)しがったり、拗(す)ねたりするのはお角(かど) 違いというもの。
それは、「あなたは、受け取る準備ができていない」、 と神さまが言っているだけの話。
逆にいうなら、今の自分に必要なものはすべて、 必ず与えられている。
すべてが、今の自分にちょうどいい。