ダルビッシュ有と張本勲の差

 張本氏は「最近のスポーツ界で私はこれが一番残念だと思いましたよ。32歳の監督で若いから非常に苦労したと思いますがね、絶対に投げさせるべきなんですよ」とピシャリ。佐々木が準決勝までの4試合で計435球を投げていることを挙げ、「昨年ね、吉田輝星が800球くらい投げてるんですよ、予選からずっと一人で。“宝”とか“宝石”って誰が決めるの? これぐらいの選手でね、ものすごい素質があります。ダメになった選手はいくらでもいるんだから。監督と佐々木くんのチームじゃないから。ナインはどうします? 1年生から3年生まで必死に練習してね、やっぱり甲子園が夢なんですよ」と声を大にした。

 国保監督は「故障を防ぐため」に登板を回避したとしているが、「けがを怖がったんじゃ、スポーツやめたほうがいいよ。みんな宿命なんだから、スポーツ選手は」と張本氏。さらに「(佐々木の)将来を考えたら投げさせたほうがいいに決まってるじゃない。苦しいときの投球を体で覚えてね、それから大成したピッチャーはいくらでもいるんだから。楽させちゃダメですよ。スポーツ選手は」とげきを飛ばした。